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紅茶の味わいの特徴には「苦味」や「渋み」がありますが、その特徴を好む人もいれば好まない人もいますよね。
特に紅茶を飲む機会が少ない人にとっては、苦〜い渋〜い紅茶は結構飲みにくいものです。
そこで今回は、紅茶を「苦い」「渋い」と感じる原因について考え、過度な苦味や渋みを抑えるためのポイントをご紹介します。
「紅茶の苦味や渋みが苦手」「紅茶を上手に淹れられない」「何度やっても苦味や渋みが出てしまう」と悩んでいる人は、ぜひここでご紹介する対策方法を試してみてくださいね!
Contents
苦い!渋い!紅茶の味に関わる不思議
紅茶を「苦い!」「渋い!」と感じる理由は、紅茶の主成分である「タンニン」という成分が大きく関わっています。
ここでは、紅茶が苦くなってしまったり渋くなってしまったりする原因について詳しくご紹介します。
茶葉の種類
一口に紅茶といっても、その種類は実に様々。
世界最大級の紅茶生産国である「インド」「スリランカ」「ケニア」はもちろん、お茶の生産が盛んな中国や日本などのアジア圏でも紅茶は栽培されています。
茶葉の産地が異なると紅茶の味わいにも大きな変化がもたらされ、茶葉の苦味や渋みの度合いが異なります。
苦味や渋みの多い紅茶といえば、ミルクティーに合うようなコクの深い茶葉「アッサム」「ウバ」をはじめ、紅茶の王道としてよく知られる「ダージリン」「セイロンティー」など。
苦味や渋みの少ない茶葉は
一方で、苦味や渋みの少ない茶葉は「キャンディ」「日本産の和紅茶」など。
特にマイルドで飲みやすいと感じるのは「ネパール産の茶葉」で、紅茶の苦味や渋みが苦手な人たちからも絶大な支持を集めているんですよ!
「なんだか紅茶が渋い…」と感じるのであれば、真っ先に茶葉の種類をチェックしてみてください。
抽出時間が長い
私は仕事柄、様々な紅茶を毎日のように飲みます。
そこで感じるのが、一般的に「渋みが少ない」と謳われている茶葉であっても、淹れ方によって苦味や渋みが出やすいということ。
紅茶の抽出時間は、ティーバッグタイプであれば1〜3分、リーフタイプであれば5分程度です。
基本的には各メーカーが指定する抽出時間を守っているのですが、たまに時間オーバーしてしまうことがあるんですよね…。
指定された蒸らし時間を大幅に超えてしまったときに必ず感じることは、きちんと淹れたときよりも紅茶の苦味や渋みが強調されているということ!
うまく表現できませんが、抽出時間が極端に長くなってしまったときの苦味や渋みは、紅茶の深みやコクにつながるインパクトではなく、明らかに「飲みにくさ」を感じさせます。
茶葉の種類や形状・グレードなどによって適切な抽出時間は異なるので、余計な苦味や渋みを抑えるためにも、抽出時間は必ずメーカーが指定する時間にしてみてください。
茶葉の量が多い
「苦味や渋みの少ない茶葉を使っている」「きちんと抽出時間を守っている」のに、紅茶の苦味や渋みが気になる場合もありますよね。
そんなときに考えられるのは、水の量に対して使用する茶葉の量が多すぎてしまっているというトラブルです。
「200ml程度の水に対してティースプーン1杯分(3g)の茶葉」が美味しい紅茶を淹れる基準の量なので、ぜひ覚えておきましょう。
ただし、この適量も各メーカーや茶葉の種類によって微妙に異なります。必ず紅茶のパッケージを確認し、淹れ方を確認することが大切ですよ!
美味しい紅茶の淹れ方は、こちらの記事でも解説しています。
軟水を使用している
水には「軟水」と「硬水」がありますが、この違いは紅茶の味わいに大きく関わっていることをご存知でしょうか?
ヨーロッパ圏では「軟水用の紅茶」「硬水用の紅茶」など、水の種類に合わせた紅茶が発売されているほど、水によって紅茶の味に変化がもたらされるんです。
紅茶が苦くなってしまう原因のひとつとして考えられるのは、苦さや渋さを引き立ててしまう働きを持つ「軟水の水」を使用していること。
紅茶を淹れる際には、ぜひ水の硬度にも注目して選んでみるといいですね。
ちなみに、日本の水道水はほとんどが硬度100未満の「軟水」です。
軟水は紅茶の苦さや渋さを引き立ててしまうとはいえ、裏を返せば「紅茶の成分をしっかりと抽出することができる」ことにもつながっています。
紅茶を淹れるのに軟水はぴったりですが、苦味や渋みを抑えたいのであればミネラルウォーターなどの硬水を利用してみるのもいいでしょう。
紅茶に合う水はこちらの記事で詳しく解説しています。
アイスティーが苦くなってしまう理由
紅茶は一杯一杯で独特の香りと風味を持つ魅力的な飲み物。その風味は多くの要素によって左右されますが、一つの重要な要素は温度です。
冷たくなった紅茶は、暖かい状態のときとは全く違った風味になります。特に、冷やすと紅茶の苦みが増す傾向があります。
なぜ冷たい紅茶は苦くなるのでしょうか。これは主に紅茶に含まれる化合物、特にタンニンと呼ばれるものの働きによるものです。
タンニンは紅茶に渋みと苦みをもたらしますが、冷却されるとその影響が増大します。結果として、アイスティーは暖かいときよりも苦みが強く感じられるのです。
アイスティーの苦味を抑えるには水温や抽出時間をチェック
アイスティーの苦味を抑えるには、まず紅茶を淹れる時間を短くしてみましょう。紅茶が浸る時間が長いほど、タンニンが溶出しやすくなります。
次に水温についてです。
冷蔵庫で冷やしながら抽出するという方法(コールドブリュー)がおすすめ!
コールドブリューは冷水や常温水で抽出する方法です。苦味を抑えると言われています。コールドブリューでは、水温が低いためにタンニンのような苦みを引き起こす成分が抽出されにくくなります。
その結果、コールドブリューの紅茶は通常、より滑らかで甘みが感じられる風味になります。
ただし、抽出時間が非常に長いと(24時間以上など)、タンニンが過剰に抽出されて苦味が強くなる可能性があります。
そのため、冷蔵庫での抽出時間は12-24時間を目安にすると良いでしょう。茶葉によって適切な茶葉の量が異なるので、商品のパッケージを確認してみてください。
苦い紅茶や渋い紅茶が苦手な人は…
紅茶の苦味や渋みは「紅茶の特徴」として捉えられ、その味わいに魅了される人も少なくありません。
しかしながら、紅茶市場を見てみると、苦味や渋みの少ない種類に人気が集まっているのも事実。
「紅茶の苦味が好きになれない」「渋くならない紅茶が飲みたい」という場合は、ここでご紹介する対策を取り入れてみてください。
タンニンが少ない種類をチョイス!
紅茶に含まれる成分である「タンニン」は、紅茶の苦さや渋みの元になっている成分。タンニンの量が少ない紅茶を選ぶことで、感じられる苦味や渋みは少なくなります。
タンニンが少ないおすすめ紅茶は「ディンブラ」「キャンディ」「和紅茶」など、クセが少なくて飲みやすい種類。
最近話題になっているネパール紅茶も驚くほど苦味や渋みが少ないので、ぜひ試していただきたい種類です。
LINK TEAの「オータムナル」は、今まで私が飲んできた紅茶の中でダントツに苦味と渋みの少ない味わいです。
抽出時間をかなりオーバーしてもほとんど渋みを感じることがなく、オータムナル本来の甘さやコクをしっかりと感じられる口あたり!
苦味や渋みが気になる人にはぴったりの味わいなので、ぜひ試してみてくださいね。
茶葉の収穫時期も要チェック!
紅茶には「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」「オータムナル」といって、1年に3度の収穫時期があります。
紅茶の魅力といえば、同じチャの木から採取される茶葉でも、収穫時期の違いによって味わいが大きく変化することです。
その年の1番最初に摘まれるファーストフラッシュは新芽なので味わいがスッキリとしていて、緑茶のような爽快感ある苦味や渋みが特徴的!
夏頃に採取されるセカンドフラッシュは最もクオリティーの高い茶葉に仕上がるといわれていて、ファーストフラッシュよりも青臭さが控えめでまろやかです。
葉が成熟した秋頃に採取されるオータムナルは、コクがあって力強い飲み口!種類によっては最も苦味や渋みが抑えられることもありますが、反対に渋みが強くなってしまうこともあります。
同じ種類の茶葉でも収穫時期によって味が180度変わるので、収穫時期にも注目してみてください。
ミルクティーにしてみる
紅茶の苦みや渋みが気になる場合は、牛乳と砂糖をたっぷり加えたミルクティーを作ってみましょう。
ミルクティーにすることで紅茶の苦みや渋みがまろやかになり、とても飲みやすくなります。
ミルクティーにする場合におすすめの茶葉は「CTC製法」という作り方で製造された紅茶や、ミルクとの相性がいい「アッサム」「ウバ」「ルフナ」など。
ミルクを加えても紅茶のコクが残りやすい茶葉を選ぶことで、どっしりとした飲み口のミルクティーを堪能できます。
また、一般的にはストレートやアイスティーで楽しむことが多い「アールグレイティー」も、実はミルクとの相性が抜群!
アールグレイミルクティーはほのかな柑橘系の香りの中にまろやかなミルクや砂糖の味わいが感じられ、フルーティーな味わいが好みの人にぜひおすすめしたい飲み方です。
美味しい茶葉の見分け方は?
紅茶は比較的保存期間が長いものですが、やはりフレッシュな茶葉を選ぶことで余計な渋みなどの雑味を感じにくくなります。
そこでここでは、美味しい茶葉の見分け方をご紹介!
美味しい茶葉を厳選する目を養っていきましょう。
本格的な味わいを求めるなら「リーフタイプ」
紅茶の茶葉には様々な種類や産地のものがありますが、本格的な味わいを求めるのであれば「リーフタイプ」の茶葉がおすすめです。
リーフタイプの茶葉はティーバッグタイプの茶葉とは違い、専用のティーポットやティーメジャーを用意する手間があります。
ただし、リーフタイプの茶葉で淹れた紅茶の香りはとても華やかで、味わいもティーバッグタイプの紅茶では表現しきれないほどに繊細です。
リーフタイプの茶葉にもたくさんの種類があるため、ぜひ以下の記事をご覧ください!
ティーバッグタイプは要注意!
ティーバッグタイプの紅茶は、茶葉の質が低いものから上質なものまでの幅が大きく、紅茶に知見が少ない人にとっては選ぶのが難しいかもしれません。
ティーバッグタイプの紅茶に多いのが、低質な茶葉を集めてティーバッグに詰めた製品です。
一般的には、そのままでは製品化しにくい「ダスト」と呼ばれるグレードの茶葉を使用していることも少なくありません。
ダストとは英語で「ゴミ」を指しますが、そのままでは製品化できないような細かな茶葉を集めていたり、床に舞って落ちてしまった茶葉を集めたりしている工場もあるといわれることから、ダストと呼ばれるようになったのだそう。
上質な茶葉を使用したティーバッグタイプもありますが、あまりに安すぎる紅茶や表記が曖昧な紅茶は、低質な茶葉が使用されている可能性もあるため気をつけましょう。
迷ったら「オレンジペコー」を選ぼう
「結局、どの茶葉を選べばいいの?」と思った場合は、まずは「オレンジペコー」というグレードの紅茶から始めることをおすすめします。
オレンジペコーは流通量が豊富で選びやすく、上質な茶葉がほとんどなので失敗が少ない茶葉といえます。
オレンジペコーは紅茶の渋みや苦味が少ないことでも知られているため、万人受けしやすい飲みやすさも特徴的でしょう。
また、オレンジペコーの中にも様々な種類があります。慣れてきたらより細かいオレンジペコーの魅力を探ってみるのも楽しそうですね!
オレンジペコーについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
アールグレイティーが苦い!美味しく飲む方法
紅茶の中でも人気のフレーバーティー・アールグレイ。
中にはアールグレイが苦いと感じる人もいるのではないでしょうか。ここではアールグレイティーが苦いと感じた時に美味しく飲む方法をお伝えします。
砂糖やはちみつを加える
砂糖やはちみつを加えることで、苦味を和らげることができます。ただし、砂糖やはちみつは、種類にもよりますがカロリーが高くなることも。控えめにすることをおすすめします。
ミルクを加える
アールグレイティーにミルクを加えることで、苦味を和らげコクとまろやかさが増します。特にアールグレイティーラテはおすすめです。
冷やして飲む
アールグレイティーを冷やしてアールグレイアイスティーとして飲むのもおすすめ!
苦味が和らぎ、スッキリとした味わいを楽しむことができます。氷を加えてもいいですね。さっぱりとしたアイスティーを楽しめますよ。
茶葉の種類を変える
アールグレイティーには、茶葉の種類やブレンド方法によって味わいが異なります。
苦味を感じる場合は、別の種類のアールグレイティーを試したり、茶葉の量や抽出時間を調整することで味わいをカスタマイズしてみましょう。
紅茶の抽出時間を変える
紅茶の淹れ方を見直すこともおすすめです。
例えば茶葉の抽出時間を短くすることで、苦味を減らすことができます。
さらに、お湯の温度を低くすることで紅茶の苦味を抑えることもできるでしょう。このように、お好みに合わせて調整することが大切です。
茶葉をジャンピングさせる
茶葉の「ジャンピング」とは、お湯を注ぐ際に茶葉がポット内で茶葉が上下する淹れ方です。
まず、予熱したティーポットに茶葉を入れます。次に、沸騰したお湯を一気に注ぎ、茶葉がポット内で跳ね上がるのを促します。
この茶葉の動きによって茶葉が均等に開き、味と香りが豊かに抽出されます。ジャンピングさせることで紅茶が渋くなりにくく、滑らかな味わいを楽しめます。
苦味の少ないおすすめ紅茶3選
ここでは、苦みや渋みの少ないおすすめ紅茶を3つ紹介します。
Linktea マサラチャイ
CTC茶葉をベースに、カルダモン・クローブ・シナモン・ジンジャーチップ・ブラックペッパーをブレンドしたマサラチャイ。
ほんのりスパイスが香る飲み口で、ストレートでもミルクを加えても美味しく楽しめます。
ティーバッグタイプなので作りやすく、本場のチャイよりもまろやかで優しい口当たりでティータイムを楽しめそう!
linktea アールグレイ
linkteaのアールグレイティーはネパール産の夏摘み紅茶をベースに、アールグレイの天然香料やみかんピールやレモンピールなど柑橘系のハーブをたっぷりブレンドしています。
紅茶の渋みをほとんど感じず、爽やかな柑橘の香りを楽しむことができると人気のフレーバーティーです。
キャンディー 紅茶 BOP
こちらは、紅茶生産大国であるスリランカで栽培される茶葉を贅沢に使用。
キャンディはソフトな飲み口が特徴的で、癖が少なくブレンド茶葉としても人気があります。
飲みやすい紅茶を探している人や控えめな飲み口が好みの人には、キャンディがぴったりでしょう。
紅茶を「苦い」「渋い」と感じるには理由があった
紅茶を「苦い」「渋い」と感じるには、茶葉の種類だったり淹れ方だったり、様々な原因や理由がありました。
まずは「茶葉の分量を守る」「抽出時間を守る」ことに意識を向けてみて、それでも苦味や渋みに変化が現れない場合は茶葉の種類を変えてみてもいいかもしれませんね!
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inkteaはネパールから直接茶葉を輸入している紅茶専門店です。
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