お腹の中に宿った大切な命。必死に守り育みたいとは思っていても、今までの食生活を一変させるのはなかなか難しいものです。
それは紅茶好きの女性にもいえることで、妊娠をしたからといって大好きな紅茶を「パッタリとやめる」ことは辛いですよね…。
とはいえ、紅茶には胎児に悪影響を及ぼすと考えられているカフェインが含まれているため、ガブガブ飲むわけにもいきません!
そこで今回は、紅茶のカフェインが胎児にどのような影響を与えるのか、妊娠中にどのくらいの紅茶なら飲めるのか詳しくご紹介していきたいと思います。
大切な命を守るためにも、カフェインについてしっかりと学んでいきましょう。
Contents
そもそも「カフェイン」の期待できる効果とは?
紅茶にはカフェインが含まれていることは有名ですが、そもそもカフェインにはどのような効果が期待できるのでしょうか?以下にまとめてみましょう。
- 中枢神経に作用して脳を覚醒させる
- 脂肪を燃焼させる
- 利尿作用を促す
- 眠気を制御する
- 疲労感を軽減させる
カフェインは脳へ強く作用することから、覚醒作用が高いことでも知られていますよね。
カフェインを摂取すると気分がスッキリとして活動的に感じられるため、リフレッシュ効果も期待されている成分です。
また、脂肪燃焼効果や運動パフォーマンス向上効果もあり、健康維持のためにカフェインを摂取する人も珍しくありません。
ただし、カフェインは神経系に働きかける成分。
飲みすぎてしまうと頭痛やめまいなどを引き起こす「カフェイン中毒」になってしまう可能性も指摘されています。
妊娠中のプレママ必見!紅茶のカフェインが胎児に与える影響
疲労感を軽減させてくれたりリフレッシュ効果があったりするカフェインですが、妊娠中のカフェイン摂取は推奨されていません。
推奨どころか、世界保健機関(WHO)や英国食品基準庁(FSA)・カナダ保健省(HC)などでは「妊婦へのカフェイン摂取制限」を発表し、カフェインの摂りすぎに気をつけるべきだと警告しています。
参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
気になる胎児への影響とは?
妊娠中にカフェインを摂取してしまうことで懸念されているのは、胎児の「流産」「低体重」など。
妊娠中は胎児の骨などを形成するために大量のカルシウムが必要になりますが、そのカルシウムは「母親」の体内に存在しているカルシウムです。
母体にカルシウムが不足していれば、当然のごとく胎児に送られるカルシウムも不足し、健全な成長につながらないばかりか、最悪の場合は流産を招いてしまうこともあると考えられています。
そして見逃せないのは、カフェインには「カルシウムを体外に排出させてしまう働きがある」ということ!
カフェインを摂取することで、胎児の成長に欠かせないカルシウムが母体からどんどん減ってしまうということは、胎児の成長に関わる重大問題になり得るでしょう。
またそれだけではなく、胎盤完成以降は母体から摂取されたカフェインはへその緒を通して直接胎児へと送られます。
消化器官が未発達の胎児はいうまでもなくカフェインを排出することができず、胎児の発育障害につながる恐れも出てくるでしょう。
紅茶のカフェイン量はどのくらい?
胎児に多大な影響を与えてしまう可能性のあるカフェインですが、紅茶には一体どのくらいの量のカフェインが含まれているのでしょうか?
全日本コーヒー協会によると、100mlの紅茶に含まれているカフェインは約30mg。これはコーヒーのカフェイン量の約半分に相当するカフェイン量です。
参考:http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/library/caffeine
単純に考えると、紅茶2杯分のカフェイン量とコーヒー1杯分のカフェイン量が同等になるということですね。
カフェイン含有量一覧
玉露 | 160mg(100mlあたり) |
---|---|
コーヒー | 60mg(100mlあたり) |
栄養ドリンク | 40〜50mg(100mlあたり) |
紅茶 | 30mg(100mlあたり) |
煎茶・ほうじ茶 | 20mg(100mlあたり) |
コーラ | 10mg(100mlあたり) |
様々な飲料にカフェインは含まれています。カフェイン量が最も多いのは「玉露」で、その数値はコーヒーの約2倍です。
カフェインの影響を受けてしまいやすい人は、カフェイン量に注意して飲料を選ぶといいでしょう。
妊娠中は紅茶禁止!?
紅茶に含まれるカフェイン量はコーヒーの半量といえども、妊娠中のカフェイン摂取にはどうしても慎重になってしまいます。
妊娠中の紅茶は必ずしも禁止されているわけではなく、WHOやFSAでは「1日200〜300mgまで」とカフェインの摂取量を制限するように求めているのが現状です。
200〜300mgのカフェインというと、紅茶7〜10杯程度の量。
「えっ!そんなに飲んでも大丈夫なの?」と感じられる方も多いと思いますが、コーヒーに比べて紅茶のカフェイン量は低いため、妊娠中でもさほど心配することなく飲めるでしょう。
妊娠中に紅茶を飲むなら2〜3杯がおすすめ!
WHOやFSAでは「1日200〜300mg」のカフェイン摂取を推奨していますが、個人的には1日2〜3杯がおすすめです。
世界的には1日に7〜10杯程度なら大丈夫だと考えられているものの、カフェインの摂取が胎児の成長に大きく関わることを思えば、できるだけ飲みたくないという気持ちがあるはずです。
そんな気持ちを持ちながら「1日10杯」もの紅茶を飲むのは、やはり気が引けるのではないでしょうか?
そこでおすすめするのは、1日2〜3杯程度の紅茶を飲むこと!カフェイン量でいうと「100mg以下」ですので、より安心して紅茶を楽しめるはずです。
また、適量であれば味や香りなどからリラックス効果も得られるため、プラスの働きも期待できます。
目覚めの1杯、昼食後の1杯、休憩タイムの1杯。要所要所で賢く紅茶を飲むことで、罪悪感を最小限に抑えて紅茶を楽しんでみてくださいね。
「カフェインレス紅茶」もあなどれない!
紅茶を楽しみたいけど、どうしてもカフェインが気になってしまう人。
そんな人には、カフェインがカットされたカフェインレスの紅茶がおすすめです!
ただし、茶葉の中からカフェインを排除する工程によって、紅茶特有の味わいや香りが飛んでしまうことも少なくありません。
そのため「カフェインレスの紅茶は美味しくない」と感じてしまう人もありますが、味気なさが気になってしまう場合は「ブレンドティー」「フレーバードティー」に目を向けてみるのもいいでしょう。
ハーブとブレンドされているものや茶葉に香りを付けたフレーバードティーなら、紅茶の味わいを感じながらハーブや香りを同時に楽しむこともできます。
また、最近のカフェインレス紅茶には通常の紅茶と変わらない味わいを追求したものもあるため、さまざまな銘柄を試してみるのも面白そう!
そもそも「ノンカフェイン」「カフェインレス」「デカフェ」って何が違うの?詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
妊娠中におすすめ!カフェインを含まない飲み物
ここでは、妊娠中でも安心して飲める、カフェイン未含有の飲料を紹介します。
心身が不安定になってしまいやすい妊娠期は、リラックス効果の高い飲料や栄養素をたっぷり含む飲料を選んでみましょう。
ルイボスティー
ルイボスティーはハーブティーの中でも作用が穏やかで、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代が安心して飲めるという特徴があります。
もちろんカフェインは一切含まれていませんので、お腹の中の赤ちゃんがカフェイン中毒になってしまう心配もありません。
ルイボスティーは昔から「不老長寿の飲み物」と言われていて、ビタミンやミネラルなどの栄養をたっぷりと含んでいます。
つわりなどの影響でバランスのいい食事を摂取できない妊婦さんは、栄養価の高いルイボスティーを取り入れてみましょう。
ルイボスティーには「レッドルイボスティー」と「グリーンルイボスティー」の2種類があることをご存知でしょうか?
違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
たんぽぽコーヒー
「コーヒーが飲みたいけどカフェインが気になる」という人におすすめなのは、カフェインが含有されていないたんぽぽコーヒーです。
たんぽぽコーヒーの原料は、たんぽぽの根っこを黒くなるまで焙煎させたもの。まるでコーヒー豆のような香ばしさを楽しめるので、コーヒーの代用品として重宝してくれるはずです。
また、たんぽぽには滋養強壮作用や母乳の出をサポートしてくれる作用があるため、授乳を見越して妊娠期から取り入れてみるのもいいでしょう。
たんぽぽコーヒーの効果について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
まこも茶
「神が宿る植物」として有名なまこもは、デトックス効果の高い「ケイ素」の含有量が桁違いに多いという特徴があります。
体の中に溜まった有害物質の排出サポートはもちろん、精神面にも作用するといわれています。
「波動を高める」「負のエネルギーをリセットする」などの効果も期待できることから、心身が不安定になりがちな妊娠期にぴったりでしょう。
胎児の健やかな成長をサポートする葉酸も含有されていることから、妊娠中にぜひ試していただきたい飲料です。
豆乳ラテ
「妊娠中でも甘いラテが飲みたい」と感じる人におすすめなのは、タンパク質をたっぷり含む豆乳を使用したラテです。
ミルクフォーマーなどを用いて豆乳を泡立て、カカオパウダーやメープルシロップなどを加えるだけで本格的な豆乳ラテの完成!
豆乳には女性ホルモン様作用のあるイソフラボンが含まれています。「妊娠中は豆乳を摂取すべきではない」と考える人もいますが、少量であればそれほど気にすることはないでしょう。
ただし、イソフラボンが高濃度に含有されたサプリメントなどは、ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまう可能性も否定できないので注意してください。
妊娠中におすすめ!ノンカフェインの飲み物3選
ここでは、妊娠中でも安心して飲めるおすすめのノンカフェイン飲料を紹介します。
オーガニックルイボスティー「なごみ」
こちらは、良質なルイボスティーを求めるため、毎年南アフリカに出向いて生産者との会話を大切にしている会社です。
有機JAS認定を取得しているオーガニックルイボスティーで、毎日の水分補給に安心して取り入れられるでしょう。
テトラ型のティーバックを使用することで茶葉の抽出率を高め、本格的な香りや味わいを楽しめる商品に仕上がっています。
ティーバッグ100個入って1,000円というお求めやすい価格帯なので、消費量を気にせずたっぷり飲めるところもポイントです。
たんぽぽコーヒー 「ぽぽたん」
コーヒーを使用していないのに、見事なまでにコーヒー風味に仕上がっている「ぽぽたん」。熟練の焙煎士が丁寧にたんぽぽの根を焙煎して作られています。
たんぽぽが採取されるのは中国の「吉林省」という人里離れた場所。1年の中でも収穫時期のみ立ち入りが許されている地域で、冬場はマイナス40度まで下がるそうです。
そんな過酷な場所で力強く生息するたんぽぽには、並外れの栄養素が含まれています。
奄美大島産 まこも茶
「神が宿る霊草」と呼ばれるまこもには、秘められたパワーが眠っているといわれています。
こちらは出雲大社にも奉納されている奄美大島産のまこもが100%使用され、香ばしく焙煎して飲みやすく仕上げられているのが特徴です。
お茶にした後の出がらしは、ネットなどに入れてお風呂へ入れてもOK!まこも風呂としても楽しめるので一石二鳥ですよね。
妊娠中でも紅茶は飲める!量に気をつけてティータイムを楽しもう
紅茶1杯分に含まれるカフェイン量は約30mg。
WHOなどの指針によると「1日に7〜10杯程度」なら妊娠中でも紅茶を飲める計算になりますが、カフェインは胎児の発育にとって悪影響を及ぼすのは確かです。
妊娠中に紅茶を飲む際は、飲む量に気をつけたりカフェインレスのものを選んだりするなど、安心感を持ってティータイムを楽しめるように工夫してみてください!
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