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紅茶の産地に適している地域を「ティーベルト地帯」なんて呼んだりしていますが、一体どのような地帯かご存知でしょうか?
ティーベルト地帯とはその名のとおり、まるで地図の上にベルトを描いたかのように見えることから「ティーベルト」と言われています。
今回は、このティーベルト地帯に注目!
ティーベルト地帯で生産されている茶葉の紹介はもちろん、そこで美味しい紅茶が採取される理由やティーベルト産のおすすめ紅茶も厳選してご紹介します。
Contents
ティーベルト地帯とは?
ティーベルト地帯とは、冒頭でもお伝えしたように「良質な紅茶が採取される地域」の総称。
ここでは、ティーベルト地帯にある茶園の紹介や、ティーベルト地帯の特徴を詳しくお伝えします。
一体、なぜティーベルト地帯では美味しい茶葉が育つのでしょうか?
ティーベルト地帯に位置する国々
ティーベルト地帯とは、スリランカやインド・中国の赤道を中心として「北緯45度から南緯35度までに広がる土地」のこと。
この産地内にある茶園では良質な茶葉が育つとされ、世界的にも有名な銘柄の紅茶が数多く生産されています。
インド北東部のダージリン地区は例外ですが、その他で紅茶の生産が盛んに行われている「インド」「スリランカ」「ケニア」などの国々はティーベルト地帯に位置し、良質な茶葉が盛んに栽培されています。
ティーベルト地帯の気候に秘密があった
良質な紅茶が育つ条件として挙げられているのは、熱帯や亜熱帯などの高温かつ降水量が多いこと。
ティーベルト地帯では自然の霧が発生しやすく、また良質な茶葉を育てるために欠かすことができない「キレイな水」にも恵まれています。
土壌や水がキレイで高温多湿なティーベルト地帯の気候こそ、そこで良質な紅茶葉が栽培される最も大きな理由なのです。
世界の紅茶生産量ランキングが知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
ティーベルト地帯でも国によってベストシーズンが異なる
紅茶葉の栽培に適した気候であるティーベルト地帯では、品質の良い紅茶が多く生産されていましたね。
しかし、ティーベルト地帯とひとことで言っても「インド」「スリランカ」「中国」「インドネシア」など、国によって気候も異なれば茶園の標高も様々です。
基本的にティーベルト地帯の茶園では品質の良い茶葉が収穫されますが、国が異なれば最も品質の良い茶葉が収穫される時期にも差が出てくるのは言うまでもありません。
以下に、国ごとのベスト収穫シーズンをまとめてみましょう。
インド
3〜4月「ファーストフラッシュ」、5〜6月「セカンドフラッシュ」、10〜11月「オータムフラッシュ」と年に3回の収穫時期があります。
一般的にはセカンドフラッシュの茶葉が最も良質だとされていますが、それぞれに違った味わいを感じることができます。
ネパール
茶園のあるイラム地域で栽培されている茶葉は、ダージリンによく似た香りや味わいが特徴的です。
イラムはダージリンと同じくヒマラヤ山脈の麓に位置しているため、標高や気候風土がダージリンと酷似しています。
紅茶の風味はもちろんですが、クオリティーシーズンもダージリンと同じく年3回。様々な点が似ていますが、異なるのは「イラム紅茶は生産量が少ない」「輸出先はヨーロッパがほとんど」ということです。
日本には滅多に入ってこない紅茶として、希少価値が高く、人気を集めています。
スリランカ
スリランカでは、標高の高さによって茶葉の品質が「ハイグロウン」「ミディアムグロウン」「ローグロウン」と3つの位置付けに分けられています。
標高約1,300m以上の茶園で作られた茶葉は「ハイグロウンティー」と呼ばれ、高級茶としても知られていますよ。
ハイグロウンのベストシーズンは、品種によって1〜2月・6〜7月と異なります。
中国
中国を代表する茶葉として有名な「キームン」ですが、この茶葉は紅茶の中でも特に高級茶として知られていて、ヨーロッパでも大変人気のある紅茶です。
キームンの茶葉は4月頃から収穫が開始されますが、1番品質の良い茶葉が採取されるのは8月とされています。
インドネシア
インドネシアの西に浮かんでいる島・スマトラ島で栽培されている茶葉のベスト収穫シーズンは、乾季にあたる7〜10月です。
インドネシア産の茶葉からは、セイロンティーによく似たフレーバーの紅茶ができると言われています。
沖縄
日本産の紅茶は「和紅茶」として注目を浴び始めていますが、日本は北海道までティーベルト地帯に入っていることをご存知でしょうか。
日本の中でも沖縄はインドのアッサム地域とほぼ同緯度に位置していることから、ミルクティーに合うコクが強い紅茶が生産され、注目を集めています。
沖縄といえば「グァバ茶」「シークワーサージュース」などの飲料が有名ですが、実は世界に匹敵する紅茶が生産される「知る人ぞ知る産地」なのです。
他にも色々!
上記で紹介した以外にも、ティーベルト地帯の紅茶産地はまだまだたくさんあります。一部を紹介してみましょう。
産地 | 特徴 |
---|---|
アフリカ | ケニアの茶葉生産量は、インド・中国に次いで世界第3位。(2004年度)赤道直下でインド洋に面しているため年間雨量が1,500mm以上と多く、紅茶の栽培に適しています。茶葉の形状はCTC製法がほとんど。南アフリカでは紅茶よりもルイボスティーの方が有名です。 |
トルコ | トルコでは、温暖で年間降水量が多く、栄養たっぷりの土壌に恵まれた黒海東岸地域「リゼ地域」で紅茶栽培が盛んです。近年はリゾート地としても注目されはじめ、観光客で賑わうシーズンも。トルコでは紅茶を「チャイ」と呼び、たっぷりの砂糖を加えて飲むのが一般的です。 |
ケニア | 紅茶の年間生産量は、中国・インドに次ぐ世界第3位。コクが強く程よい渋みがあることから、ミルクティーにも好んで使用されています。茶園の平均標高は2,000m。年間雨量1,500mm以上の亜熱帯気候なので、紅茶栽培に最適な地域です。クオリティーシーズンは1月末~2月/7~9月の2回で、CTC製法がメインとなります。 |
CTC製法の紅茶について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
ティーベルト産のおすすめ紅茶5選
ここでは、ティーベルト地帯に茶園があるおすすめの紅茶を厳選してご紹介します。
「クセのない飲み口」「濃厚な味わいと香り」など茶葉によってかなり味や香りに差が出ているので、ぜひ自分好みの茶葉を見つけてみてくださいね。
ロンネフェルト ダージリン スーパーファイン
1823年に創業されたロンネフェルトは、ドイツの高級老舗紅茶ブランドです。 本格的で上質な紅茶の味わいは世界的にも評価されていて、高級ホテルでもよく使われています。
そんなロンネフェルトでは、ダージリンのセカンドフラッシュが大人気!
香り・味わい・渋み・華やかさのバランスが良く、1年の中でもっとも良質な茶葉が採取されるといわれている夏に摘まれた茶葉のみを使用しています。
世界的にも定評があるブランドなので、本格的な紅茶の味わいを試してみたい人や、贈り物としてもおすすめです。
アッサム(インド)
世界最大の「紅茶王国」と言われているインドにおいて、アッサムは紅茶生産量の約半分を占めているほど。
深いコクや渋みはミルクと相性抜群で、ミルクティーや牛乳と煮出して作るチャイにおすすめの茶葉ですよ。
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ハーニー&サンズ The original English Breakfast
ハーニー&サンズは、ニューヨークに本店を持つアメリカの紅茶ブランドです。洗練されたデザインと、世界各国から集めた高品質な茶葉を中心に展開中。
こちらの紅茶は、中国キームン産の茶葉を100%使用し、力強い紅茶の風味や味わいを再現しているのが特徴的です。
キームンは、世界最古の紅茶産地としても知られていることから、クラシカルな紅茶の味わいを楽しみたいという人にもぴったり!
紅茶の本場である英国の最高級ホテル「ドーチェスター」でも取り扱われている、本格的なクラシックブラックティーです。
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ヌワラエリヤ(スリランカ)
標高1800mの茶園で栽培される茶葉を使用して作られたヌワラエリヤは、渋み成分であるタンニンと旨味のバランスがとても良い茶葉。
ハイグロウンティーとして有名なウバ・ディンブラ共に、セイロン紅茶の中では最高級品として位置付けられています。
草のような爽やかな香りと刺激的な渋みは、ぜひストレートティーで楽しんでみましょう。
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キャンディ(スリランカ)
標高がそこまで高くないミディアムグロウンの紅茶でおすすめなのは、スリランカの古都・キャンディ周辺で栽培されているキャンディ紅茶。
渋みが少なくクセもないので、ブレンドティーやフルーツティーとして飲むと素材の味が引き立ちます。
紅茶を冷やした際のクリームダウン現象も起こりにくいので、アイスティーにも最適ですよ!
ケニア山の紅茶
アフリカ大陸で2番目に高い「MERU地区」にて、小規模栽培での生産にこだわっているのが「ケニア山の紅茶」です。
2週間ごとに手作業で新芽を摘み取り、ひとつひとつ丁寧に製茶されているのが特徴的。
小規模農園だからできる無農薬栽培で、安心安全の紅茶を生産しています。
日本の検査機関における残留農薬検査もしっかりクリアしているため、安全性の高い紅茶を求めている人にぴったりです。
味わいは渋みが少なくコクがあり、ストレートでもミルクティーでも堪能できるオールマイティーさが人気を集めています。
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イラム紅茶
ネパールのイラスト 地域で栽培される紅茶は、ダージリンによく似た香りや味わい。Link teaの夏摘み「セカンドフラッシュ」には、そんなイラム紅茶が100%使用されています。
1,600m近い高地にある茶園は日光にあまり当たらず、朝から晩まで霧が発生しているような環境です。
一芯二葉のみを丁寧に手摘みで摘採していることから、他の紅茶では表現できないほどの繊細さや茶葉本来の味わいを堪能できるのが特徴といえるでしょう。
味わいはしっかりとしたコクがありながらもすっきりとした飲み口で、強く華やかな蜜香を楽しめる仕上がりになっています。
「ティーベルト地帯」では良質な紅茶が生産されている!
いかがでしたか?
高温多湿で雨が多いティーベルト地帯では、世界中で親しまれている紅茶の多くが生産されています。
紅茶の味や香りは茶園の標高や気候条件をダイレクトに映し出してくれるため、紅茶が生産された土地の気候にも注目をしてみると面白そう。
ティーベルト地帯で栽培されている茶葉を選ぶことで、また違った角度から紅茶を楽しむこともできるでしょう。
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