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ティータイムと言えば、紅茶とケーキ!中でもタルトは誰もが大好きな味ですよね。
いちごやりんごなどのフレッシュなフルーツタルトや、濃厚なカスタードが美味しいエッグタルトなど、さまざまな種類があって選ぶのも楽しいお菓子です。
そんな紅茶とも相性の良いタルト菓子について、今回はお話ししたいと思います。
タルトに合うおすすめ紅茶やタルトの歴史、そして紅茶を使った本格タルトの作り方もご紹介します。
焼き立てのバターが香る紅茶のタルトに、あなたもぜひ挑戦してみませんか?
Contents
タルトってどんなお菓子?
タルト菓子の発祥は古く、ローマ時代に作られた「torta(トールタ)」と呼ばれるお菓子がルーツになっていると言われています。
ジャムやクリームなどを食べる時、そのままでは流れてしまって食べづらいので食べられる器(タルト生地)に入れて出そうとしたのが始まりです。
タルト生地は「sucree(シュクレ)」という、甘くてサクサクしたクッキーのような生地で作ったお菓子のことを指します。
その生地の上にアーモンドクリームなどをのせて焼きあげたり、カスタードや生クリーム、フルーツなどでデコレーションしたりと、見た目も華やかなお菓子です。
カスタードクリームを詰めて焼いた「エッグタルト」は、マカオ名物として有名ですが、実はイギリスにも古くから似たようなタルトがあったという説もあります。
イギリスの「カスタードタルト」は中世から作られており、これがマカオのエッグタルトのルーツの一つと考えられています。
うっかりミスが美味しいリンゴタルトに変身?!
世界の各国には、美味しいタルトがたくさんありますが、フランスの伝統菓子「タルト・タタン」は、誕生に面白いエピソードがあります。
フランスのお菓子作りが上手な女性が、ある日リンゴのタルトを焼きました。いつもはタルト生地の上にリンゴをのせて焼くのに、うっかりリンゴだけを先にオーブンへ入れてしまいました。
そこで、後からリンゴに生地をかぶせて焼き上げ、お皿に出すときにさかさまにして型から出し、そのままお客様にお出ししました。
それがとても美味しいと評判になり、逆さまのリンゴタルトは高い人気を集めました。その後タルト・タタンは世界でも有名なタルトになり、今でもたくさんの人に愛されるお菓子になっています。
タルトに合うおすすめ紅茶
タルト生地の基本材料は、小麦粉・バター・砂糖・卵です。バターのコクと砂糖の甘さがしっかりあるタルト菓子には、どんな紅茶が合うでしょうか。
アッサム
タンニンの含有量が多く、しっかりした味わいとコクのあるアッサムは、バターの多いタルト菓子と相性が良いです。
タルトの油っぽさをアッサムがすっきりとさせてくれて、クリームやフルーツの美味しさが一段と際立ちます。
ストレートがおすすめですが、少し濃いめに淹れてミルクを入れてもよく合います。
アールグレイ/フレーバーティー
シンプルなタルト菓子には、華やかな香りのアールグレイやフレーバーティーもおすすめです。
フレーバーティーの茶葉は、セイロン紅茶や中国紅茶のキームンなどに着香して作られることが多く、どちらもすっきりとした口当たりでタルト菓子によく合います。
linkteaのアールグレイは、ネパールの夏摘み紅茶をベースに天然ベルガモット香料やレモン系ハーブをブレンド!自然な柑橘の香りを感じられるとリピーターも多いです。
ケニア
アフリカの紅茶ケニアは約9割がCTC製法で作られた紅茶です。またケニアの茶樹はアッサムの交配種であるため、ミルクティー向きの紅茶としても有名です。
コクのある味わいとマイルドな渋み、明るい赤褐色の水色が特徴で、焼き菓子との相性も良いです。
クセが少ないので、複雑な味わいのタルトでも味を邪魔しません。アレンジティーにもおすすめの紅茶です。
サクッと香ばしい本格的な紅茶のタルトに挑戦!
タルトはお菓子作りの中でも、工程が多くちょっとハードルが高く感じるかも知れません。しかし、ひとつひとつの作業は難しくないのでぜひ挑戦してみてほしいお菓子です。
タルト生地とアーモンドクリームは冷蔵庫で保存も効くので、事前に作って置きカスタードは別の日に作るという方法もあります。これなら少しの時間でも、本格的なタルトを作ることが出来ますね。
今回は香り高い紅茶をカスタードとアーモンドクリームに混ぜて紅茶のタルトを作ります。上に飾るフルーツは、お好きなものを選んで下さい。レシピは紅茶とも相性が良いバナナです。
タルトは見た目も豪華なので、ティータイム以外にも誕生日ケーキやプレゼントなどにも大変喜ばれますね。
バナナとアプリコットの紅茶タルト
[材料・18㎝タルト型一台分]
▼タルト生地
- 無塩バター/50g
- 粉糖/30g
- 全卵/15g
- アーモンドパウダー/15g
- 薄力粉/80g
- ベーキングパウダー/0.5g
▼紅茶のアーモンドクリーム
- 無塩バター/60g
- グラニュー糖/60g
- 全卵/55g
- アーモンドパウダー/60g
- コーンスターチ/5g
- 茶葉(粉砕したもの)/5g
▼紅茶のカスタードクリーム
- 牛乳/250㏄
- 卵黄/3個分
- グラニュー糖/50g
- 薄力粉/25g
- 茶葉(粉砕したもの)/2g
▼仕上げ用
- バナナ/2本
- アプリコットジャム/適宜
- ピスタチオ又はミント/適宜
※茶葉はティーバッグの細かいものを使うと便利です。無い場合はミルかすりこぎで細かく砕いて使って下さい。
[作り方]
▼タルト生地作り
- 室温に戻したバターをボウルに入れ、木べらで柔らかくしておき、粉糖を数回に分けて加え、その都度よく混ぜる。
- 全卵を①に少しずつ加え、混ぜ合わせる。きれいに混ざったら、アーモンドパウダーを加えしっかり混ぜる。
- 薄力粉とベーキングパウダーをふるいながら②のボウルに入れ、切るようにさっくり混ぜ合わせる。ラップに包み冷蔵庫で2時間以上休ませる。
▼紅茶のアーモンドクリーム作り
- 室温に戻したバターをボウルに入れ、木べらで柔らかくする。グラニュー糖を加え、泡立て器で白っぽくなるまですり合わせる。
- 全卵を少しずつ加えてその都度よく混ぜる。(泡立てないように)
- アーモンドパウダー、コーンスターチ、茶葉を加えてすり合わせる。ラップに包み冷蔵庫で2時間以上寝かせる。
▼紅茶のカスタードクリーム作り
- 手鍋に牛乳と茶葉を入れて、紅茶の色が出るまで煮る。茶こしで濾して茶葉を取り除く。
- ボウルに卵黄、グラニュー糖を入れ泡立て器で白くもったりするまで混ぜる。薄力粉を振るい入れ、粉気がなくなるまで混ぜる。①を少しずつ加え、均一になるように混ぜる。
- 手鍋に濾しながら戻し、中火で火にかける。泡立て器で絶えず混ぜながら、とろみがついてきたらさらに1分位混ぜ、火からおろす。
- 清潔なバットに広げて、上からラップを隙間なくかける。(熱いのでやけどに注意)
- バットの底に氷水をつけて常温になるまで冷やし、冷蔵庫で30分以上冷やす。
- 使う時はボウルに移し、泡立て器でなめらかになるまで混ぜて使う。
▼組み立て
- タルト型を用意し、めん棒で伸ばしたタルト生地を敷く。底にフォークで数ヶ所穴をあけておく。180℃のオーブンで10~15分焼成し、空焼きする。
- タルトが冷めたら、紅茶のアーモンドクリームを絞り180℃のオーブンで40~45分ほど焼成する。型をつけたまま冷ます。
- タルトが冷めたら型から外し、表面に紅茶カスタードをたっぷり絞る。輪切りバナナをきれいに並べて、アプリコットジャムをたっぷり塗り飾りでピスタチオアッシェをかける。
フルーツ焼き込みタルトのアレンジ
トップ画像のタルトは、紅茶アーモンドクリームを絞った後フルーツを並べて焼き上げたタルトです。この場合はカスタードは使いません。
焼きっぱなしで完成なので、こちらのタルトの方が工程が少なく簡単です。
作り方は、紅茶アーモンドクリームを絞った上に、水気を切ったオレンジとバナナを並べ180℃のオーブンで45分~50分ほど焼成します。焼きあがったら熱いうちにシロップを表面に塗り、お好みでココナッツロングを散らします。
オレンジと紅茶もとても合うので、こちらもおすすめのレシピです。
紅茶のタルトと共に優雅なティータイムを
いかがでしたでしょうか?
手作りタルトはちょっと難しそうなイメージがありますが、ひとつひとつの工程は簡単なのでぜひ挑戦してみてほしいです。
今回はバナナとオレンジを使ったタルトをご紹介しましたが、紅茶に合うフルーツは色々ありますのでお好きなものを選んで作ってみて下さいね。
サクサク香ばしいタルトとコクのあるアーモンドクリーム、そして濃厚なカスタードが美味しい絶品紅茶タルトでティータイムを優雅に楽しんでみてはいかがでしょうか。
爽やかなレモンタルトもおすすめ!
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