紅茶とハーブティーを販売している、linkteaのwebマガジンです。
紅茶の生産量が世界第4位のインドネシアでは、飲みやすくてオールマイティーな紅茶が多く栽培されています。
あまり聞いたことのない人も多いかもしれませんが、「ジャワティー」や「スマトラティー」が有名です。
今回はそんなインドネシア産の紅茶に注目をして、飲み方に合わせたおすすめの紅茶を厳選してみようと思います!
インドネシア紅茶のよさをぐぐっと引き出す、美味しい飲み方についてもまとめていきましょう。
Contents
インドネシアの紅茶とは
紅茶の産地として有名なのは「インド」「スリランカ」などですが、実はインドネシアも毎年多くの紅茶を生産して各国に輸出をしています。
近年ではジャワ島とスマトラ島を中心に紅茶の生産が増加し、生産量や輸出量は世界で4番目に多く、年間で15万トンという数字です。
インドネシアの紅茶はスリランカ産の紅茶(セイロンティー)に似たものが多く、マイルドな味わいとクセの少なさで万人ウケしやすい紅茶のひとつ。
ただ、見方を変えれば「コクが不足している」とも捉えられることがあり、ブレンド用の紅茶として利用されることも少なくありません。
インドネシアの紅茶は渋みのもとになる「タンニン」の含有量が少ないため、アイスティーにして飲んだときに発生しやすいクリームダウン現象の予防にもつながりますよ。
インドネシアの紅茶はジャワ、もしくはスマトラの2種類です。以下に両者の違いをまとめてみましょう。
ジャワティー
インドネシアで最も紅茶生産量の多い島・ジャワ島。ジャワ島の紅茶は渋みが少なくてクセもなく、紅茶初心者でも飲みやすいのが特徴的です。重厚さとスパイスのような香りを楽しめます。
スマトラティー
インドネシア北部にあるメダン高原を中心に栽培されているスマトラ紅茶も、ジャワと同じくクセや渋みの少ない飲み口です。ブレンドティーにも利用されることが多いですよ。
インドネシア紅茶に使用される茶葉は、ほとんどが標高600m地帯にある茶園で栽培されていて「ロー・グロウンティー」という種類に分別されます。
ロー・グロウンティーとは?
ロー・グロウンティーとは、標高約600m以下の茶園で栽培された茶葉を使用して作られた紅茶のこと。
香りは弱めで、濃い茶褐色が特徴的です。ブレンドティーにも利用されることが多く、クセの少ない味わいが万人ウケしやすい飲み口です。
ロー・グロウンティーの他にも、標高約1300m以上の茶園で栽培される「ハイ・グロウンティー」、1300m以下の「ミディアム・グロウンティー」の計3種類の紅茶があります。
ハイ・グロウンティーの中には世界三大紅茶といわれている品種もあり、一般的にデリケートな味わいで爽快な渋みと香り高さを持っています。
中間のミディアム・グロウンティーは力強い味やコクがあるものも多く、香りも芳醇でブレンドのベースとしても最適!
このように、茶園の標高が異なるだけで様々な飲み口・味やコクの強弱が出てくるので、実に面白いですよね。
インドネシアの紅茶の歴史
インドネシアといえば、紅茶の生産・輸出がとても盛んな国として有名ですが、どのようにして現在の地位を築いたのでしょうか?
ここでは、インドネシア紅茶の歴史についてまとめてみたいと思います。
インドネシア紅茶の栽培は1690年から
インドネシアで紅茶栽培が始まったのは、インドネシアがまだオランダの植民地であった1690年のことです。
オランダ人がジャワ島に中国種の茶の木を植えたことが始まりとされ、その後1870年代にスリランカからアッサム種が持ち込まれました。
オランダの統括により本格的なプランテーション栽培が始まり、1890年以降には紅茶産業として地位を確立させています。そして、1933年頃には世界第3位の紅茶輸出国に!
第二次世界大戦の影響
1690年から始まったインドネシアの紅茶産業ですが、1939年に始まった第二次世界大戦の影響で徐々に衰退していきます。
1945年に第二次世界大戦が終了すると紅茶産業も復活し始め、インドネシア独立後の1950年以降は徐々に生産量が回復していきます。
そして、現在は古くからあった農園のほとんどが国有化され、安定的な紅茶産業が営まれるように。現在では、紅茶生産量・輸出量ともに世界第4位を占めています。
世界の紅茶生産量ランキングはこちらから!
インドネシアでの紅茶の飲み方
日本で紅茶といえば「ホットティー」「アイスティー」「ミルクティー」など様々な楽しみ方がありますが、イギリスで紅茶といえば「ミルクティー」が定番。
では、インドネシアではどのような紅茶の飲み方が習慣化されているのでしょうか?
ここでは、インドネシアでの紅茶の楽しみ方について紹介します。
砂糖を入れて楽しむ
インドネシアには「ジャスミン茶」「緑茶」「烏龍茶」など様々な種類のお茶がありますが、中でも人気なのは紅茶です。
インドネシアの紅茶は日本の紅茶に比べて少し甘みがあるにも関わらず、現地の人たちは紅茶に砂糖を入れて飲むのがお決まりなんだとか。
特にジャワ島の人たちは、紅茶の中に大量の砂糖を入れることが一般的です。紅茶の飲み方は様々ですが、多くの人はティーバッグを使用しているそうです。
ニャネウット
ニャネウットとは、西ジャワに古くから伝わる伝統的な紅茶の飲み方です。紅茶を入れる容器はココナッツ殻や亜鉛で作られたもので、イスラム教徒が新年を迎える際に行われる風習なんだとか。
ニャネウットで紅茶を飲む際には、まず掌の上で容器を回し、香りを3回吸い込んでから最後に紅茶を飲むという順番があります。
紅茶を飲む際には里芋・ピーナッツ・バナナなどのお菓子を添えるのが一般的です。
ポチ茶
ポチ茶とは、ジャワ島のチレボン・テガル・ぺマラン・ブレブスなどの周辺地域で親しまれている飲み方です。
紅茶を注ぐ容器に粘土が使用されているのが特徴的で、懐かしさや温かさを感じられる紅茶の飲み方ともいえるでしょう。
茶葉はインドネシアで人気の高いジャスミン茶が使用されています。「お茶をください」とオーダーしたら、紅茶ではなくジャスミン茶が出てくるほど、ジャワ島ではジャスミン茶が一般的。
そして、グラスにたっぷりの砂糖(ロックシュガー)が入れられていて、その上からジャスミン茶を注いで楽しみます。
面白いのが、ポチ茶を飲む際は「砂糖をかき混ぜてはいけない」という暗黙のルールがあるところ!
飲む際に砂糖を混ぜてしまうと一気に甘くなってしまいますが、混ぜずに楽しむと「最初は苦く、徐々に甘く」という味わいの変化を楽しめます。
この味わいの変化に哲学的な価値を見出しているのが、ポチ茶の魅力ともいえるのではないでしょうか。
「人生は苦いものだが、辛抱強く我慢すれば人生の甘さを得ることができる。」という想いがポチ茶には込められているようです。
パテハン
古都ジョクジャカルタには「パテハン」と呼ばれる伝統的なお茶の楽しみ方があります。
パテハンはインドネシアの伝統的な茶道として知られていますが、王族や宮殿のための格式高いお茶会であるため、インドネシア人でも滅多に見られないのだとか。
パテハンでは伝統舞踊や音楽を楽しみながらお茶を楽しみ、お茶を給仕する人が「立ち上がらずに低い姿勢で移動」しながらお茶を提供するのが特徴です。
インドネシア紅茶の美味しい飲み方は?
渋みやクセが少ないインドネシアの紅茶に合う飲み方は、なんといっても「フルーツティー」です!
紅茶の中にカットしたフルーツを入れれば、果肉も食べることができるので満足感も高まりますよね。
水出ししたアイスティーの中にお好みのカットフルーツを入れ込んだら、数時間味を馴染ませるために冷蔵庫で寝かせましょう。
夏場はパイナップルやレモンなど、清涼感のあるフルーツと組み合わせるのがおすすめ!
また、炭酸水メーカーで紅茶に炭酸をINするなんて方法もあり。
いつもの紅茶がすっきりとした飲み口になるので、中に入れるフルーツの味わいもぐっと深まること間違いなしです。
炭酸水メーカーを使用する場合は、水以外の飲み物にも使用することができるこちらのメーカーがうってつけ!
ストレートティーで
飲みやすいインドネシア紅茶は、砂糖やミルクを加えずストレートで楽しむのがおすすめです。
ストレートティーで飲む場合はティーバッグタイプよりもリーフティーを使用する方が、より本格的な茶葉の味わいや香りを楽しめるでしょう。
使用するティーポットの種類や形状によっても仕上がりの味わいが異なるため、ぜひ茶器にも注目してみてください。
紅茶器やティーポットの選び方について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
アイスティーで
クセの少ないインドネシア紅茶は、冷やして楽しむ飲み方もおすすめです。
アイスティーにすることで香りがよりシャープに広がりやすく、甘みも感じられやすくなるでしょう。
ただし、アイスティーで楽しむ場合は「クリームダウン現象」に注意することが大切です。クリームダウン現象が強く起こってしまうと、水色だけではなく味わいや香りにも悪影響を及ぼします。
クリームダウン現象について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしながら作ってみてください。
ドリンクメイト スターターセット
紅茶はもちろん、ワインやジュースなども気軽に炭酸化することができるので、実験気分でいろいろと試してみるのも面白そうです。
また、他の紅茶とケンカしにくいのでブレンドの茶葉としても最適なインドネシア紅茶!
ペパーミントやカモミールなどのハーブとブレンドすれば、紅茶の風味を生かしつつハーブの香りや味わいも楽しむことができるでしょう。
インドネシア紅茶のおすすめはこれ!
ここでは、インドネシア紅茶の中で評判のいいものを厳選してご紹介します。
SariWangi サリワンギ Teh Asli ティーアスリ
ジャワ島で採取された茶葉を使用しているこちらの紅茶は、1973年の発売当初から愛され続けているロングセラーアイテム!
「インドネシア紅茶といえばサリワンギ」といわれるほどの知名度です。
クセが少なくさっぱりとした味わいで、飲むシーンを選びません。日本国内で取り扱っている店舗は稀で、お土産として大人気の紅茶です。
ジャワティー 三角ティーバッグ 20個入り
「ジャワティー」の名で知られているインドネシア紅茶ですが、こちらのジャワティーはジャワ島の国営茶園で有機栽培された紅茶です。
渋みが少なくほのかな甘みがあるので、ストレートティーはもちろん、濃い目に抽出してミルクティーとしても美味しく飲むことができます。
(2024/12/01 20:01:08時点 楽天市場調べ-詳細)
フレーバー紅茶 パッションフルーツ 50g
ジャワティーの飲みやすさやクセのなさを利用して、茶葉にパッションフルーツの香りをつけたフレーバーティーです。
パッションフルーツの甘酸っぱい香りが部屋中に広がるくらい香り高く、アイスティーにしてもよし、ミルクティーにしても美味しく飲めると評判ですよ!
(2024/12/01 20:01:08時点 楽天市場調べ-詳細)
インドネシア産の紅茶は「クセが少なく飲みやすい」!
インドネシア産の紅茶には、ジャワ島産のものとスマトラ島産の2種類がありました。
どちらの紅茶にしても、クセや渋みが少なく飲みやすいテイストなので、フルーツやハーブと組み合わせてオリジナルブレンドを楽しむのがおすすめです。
LINE@お友達登録で200円offプレゼント中!
inkteaはネパールから直接茶葉を輸入している紅茶専門店です。
渋みが少ない、芳醇な香りで甘みのある茶葉を使用。 フレーバーティーやハーブティーも作っています。 今ならlinktea公式LINE追加で、200円オフクーポンプレゼント中です!