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紅茶の種類といえばダージリンやセイロンなどといった茶葉が有名ですが、「ニルギリ」という名前の紅茶があるということをご存知でしょうか?
ダージリンなどに比べると知名度の低いニルギリですが、実はとても飲みやすく「紅茶のブルーマウンテン」とも言われるほど。
そこで今回は、そんなニルギリの特徴や味に加えて、美味しい飲み方についてもご紹介していきます。
Contents
ニルギリとはどんな紅茶なのか?
「ニルギリ」という名前を初めて聞いたという人もいると思うので、ここでは様々な角度からニルギリについてお伝えして行こうと思います。
ニルギリの産地は南インド
ニルギリとは、南インドにある「ニルギリ丘陵」で採取される紅茶の総称。インド産の紅茶「ダージリン」「アッサム」に並び、幅広く利用されている茶葉です。
ニルギリを現地語で表すと「青い山」を意味することから、ニルギリは「紅茶のブルーマウンテン」と表現されることも。
ニルギリの歴史
ニルギリは、インドにある主要紅茶生産地の中では唯一「インド南部」に位置する土地。年間降水量も十分にあり、温暖な気候で年間を通して紅茶が生産される土地として有名です。
しかし、ニルギリは紅茶の栽培地としてではなく、当時インドを支配していたイギリスの兵士たちが「インドの暑い夏を逃れるため」の場所として開発した歴史があります。
避暑地として開拓されたいたニルギリですが、インドで紅茶の栽培が盛んになってきた1950年代以降は、ニルギリでも大規模な紅茶栽培が始まるようになりました。
現在ではインドの中でも積極的に紅茶生産をおこなっている土地となり、ひとつひとつ丁寧に製茶されるニルギリの茶園の評価が高まっています。
ニルギリの旬
ニルギリで生産される紅茶の6割以上が4〜5月、9〜12月の期間に生産された茶葉を使用しています。
ニルギリ東部の茶園では8〜9月に高品質の茶葉が生産されるとして、クオリティーシーズン(旬)として位置付けられていますよ。
そして注目したいのが、ニルギリ西部。西部の茶園では1〜2月のわずかな期間で「ウィンターティー」という、最高級のニルギリ紅茶を生産しているのだとか。
ウィンターティーは別名「ウィンターフラッシュ」とも呼ばれ、世界三大紅茶の1つとして称されるダージリンに似た風味を感じさせてくれます。
ウィンターフラッシュとは?
ウィンターフラッシュは、ダージリンファーストフラッシュのような清々しい味わいや香りが特徴的です。
ダージリンファーストフラッシュのシーズンではない冬場に、ダージリンファーストフラッシュに似た紅茶が楽しめるのが魅力的!
爽快感ある渋みに爽やかな香り…ダージリンファーストフラッシュが好きな人には、ぜひ試していただきたい「ニルギリの大作」といえるでしょう。
ニルギリはフルーティーな香り
ニルギリはスリランカ産の紅茶「セイロンティー」に似た爽やかでフルーティーな香りで、柑橘系の香りに例えられることも珍しくありません。
ニルギリの産地はスリランカにほど近い丘陵地帯なので、香りや味も似てくるのでしょう。
ニルギリの香りは紅茶特有の優雅な香りで、幅広い層の人から好まれやすい「ベーシックな紅茶の香り」とも言えます。
セイロンティーについて詳しく知りたい人は、以下の記事もチェック!
ニルギリはくせがなくスッキリとした味わい
ニルギリには穏やかな渋みがあり、くせがなくスッキリとした味わいです。
ストレートでニルギリそのままの味を楽しむのも良いですが、少し濃く抽出してミルクティーやレモンティーにするのもおすすめです。
1年を通して採取可能な茶葉ですが、12月〜1月にかけて収穫される「ウインターティー(ウィンターフラッシュ)」がニルギリの中でも最上だと言われています。
ニルギリの価格はリーズナブル!
通年を通して栽培されるニルギリは生産量も多く、価格は比較的リーズナブル。
そのため、世界中でニルギリの茶葉は利用されています。
ニルギリのカフェインは?
近年の「カフェインレス」「デカフェ」ブームにより、様々な種類のカフェインレス飲料が誕生しました。
紅茶の茶葉には基本的にカフェインが含まれていて、それはニルギリに茶葉にも言えること。
妊娠中や授乳中・小さな子どもや就寝前にニルギリティーを飲みたいのであれば、ぜひカフェインを排除した「カフェインレスニルギリティー」をチョイスしてみましょう。
デカフェ紅茶とカフェインレス紅茶の違いを知りたい人は、以下の記事もチェック!
ニルギリの特徴
ニルギリはセイロンティーに似たスッキリとした飲み口で、紅茶の渋みやくせが苦手だという人でも抵抗なく飲みやすい茶葉のひとつです。
ニルギリが栽培されている山地に点在している茶園は「標高900m以下の低地産」「標高1600mまでの中地産」「標高1600m以上の高地産」の3つに分類されており、産地によって味や香りにも差が生じます。
最も標高が高い高地産の茶園で栽培された茶葉は、南国の果実や柑橘系のフルーティーな味や香りがぎゅっと茶葉の中に詰まっている「香りの紅茶」とも言える逸品。
ニルギリ丘陵の適度な冷気や熱帯の気候の中で育てられた茶葉には「紅茶の風味」がしっかりと濃縮され、万人に愛される高品質な紅茶になっています。
ニルギリの美味しいレモンティーの作り方
ここでは、ブレンドティーとしてもぴったりのニルギリを使って、美味しいレモンティーを作る方法を紹介します。
<基本のレシピ>
- ティーカップ・ティーポットに熱湯を注いで温める
- ティーポットのお湯を捨て、茶葉と熱湯を入れて数分蒸らす
- カップのお湯を捨て、紅茶を注ぐ
- 薄くスライスしたレモンを紅茶の中に入れる
- 3〜4回スプーンでレモンを回し、レモンを取り出す
- お好みで砂糖やハチミツを加える
レモンティーを美味しく作るポイントは、レモンを浸しすぎないことです。レモンを長時間浸してしまうと苦味や雑味につながってしまうため、さっと取り出しましょう。
また、使用するレモンにも注意が必要です。
海外産のレモンなどには強い農薬等が使用されている場合もあります。残留農薬が気になる場合は、レモンの皮部分を取り除いてからカップに浸すといいでしょう。
レモンの洗い方
レモンティーに使用するレモンを皮ごと使う場合、どうしても気になってしまう「残留農薬」「防カビ剤」などの影響…。
ここでは、レモンの皮に付いている農薬や防カビ剤を落とす方法を紹介します。
<手順>
- 小鍋に熱湯を沸かす
- 火を消してレモンを入れ、1〜2分浸す
- レモンを取り出し流水でしっかり洗う
熱湯で煮沸消毒するイメージです。
上記の方法では沸騰したお湯に浸すだけですが、それでも心配な人は火をつけたまま30秒程度レモンを煮てもいいでしょう。
30秒程度ならレモンが煮立ってしまう心配もなく、より安心してレモンを使用できます。
癖のない紅茶を味わいたいなら「ニルギリ」が◎おすすめの飲み方
くせがなく渋みも少ないニルギリの紅茶。
ストレートティーやレモンティー・ミルクティーなど幅広い紅茶のアレンジに向く茶葉ですが、中でもおすすめなのはレモンティーなどの「フルーツティー」として楽しむ方法です。
甘みが豊かで渋みが少ないニルギリは、フルーツの香りや風味を引き立てやすいから。
ニルギリティーの中にスライスしたレモンを入れてレモンティーにしても良いですし、イチゴやりんご・ブルーベリー・オレンジといった様々なフルーツでオリジナルフルーツティーを楽しんでみるのもアリ。
季節のフルーツをスライスしてニルギリティーの中にそっと落とせば、味や香りはもちろん見た目も華やかなフルーツティーのできあがりです。
また、紅茶は冷やした時にタンニンとカフェインが結合して「クリームダウン」という現象が起こるのですが、水出しで抽出するとこの現象が起こりません。
クリームダウンが起こると紅茶が濁って味にも影響を与えてしまいますので、初めから水出しもしくは低温で紅茶を抽出するとより一層美味しく頂けます。
ホットでもアイスでも美味しく頂けるニルギリティーなので、冬はホットで・夏はアイスティーでと季節に合わせてアレンジしてみるのも良いでしょう。
ニルギリティーのおすすめはある?
標高産地によって種類が異なるニルギリ。
さっそく、各メーカーから発売されているおすすめのニルギリティーをご紹介していきたいと思います。
プリミアスティージャパン コンチネンタルセレクション ニルギリ 50g
100%純粋なニルギリ産の茶葉を使用しているこちらの紅茶は、原産地のインドから直輸入しているこだわりの一品。
インド政府紅茶局で認定されたオーガニック茶葉で、インド紅茶業界初のISO9002(国際標準化機構)の認定を受けた工場で丁寧に作られています。
LUPICIA ニルギリ 50g
百貨店などにも入っているルピシアからは、袋入りで価格を抑えたニルギリの茶葉が用意されています。
この他にも「ティーバッグタイプ」「缶タイプ」といった種類も揃えられているので、お好みのものを購入できます。
標高が高いほど紅茶の色が透明に薄く透き通り、香り高く高級紅茶として利用されるニルギリの茶葉。
購入される場合は、茶葉が育った茶園の標高を気にしてみたりするのも面白そうですね!
ニルギリ・スペシャル FOP
こちらは、花のような香りがするクセの少ないニルギリ紅茶です。
日本人には馴染み深い味わいで、ストレートティーとしてはもちろん、フルーツティーやアイスティーにしても美味しく楽しめそう。
ほのかに香る華やかな紅茶の香りは、気分を明るく元気にしてくれるでしょう。
イデカフェ ニルギリ 紅茶
Amazon限定価格!ニルギリの中でも特に良質な茶葉を生産すると有名な「TIGER HILL」をブレンドした紅茶です。
すっきりとクセのない味わいの中にも心地よい渋みがあり、紅茶の華やかさをしっかりと感じつつ飲みやすい味わいです。
発売わずか1年で1,000袋販売しているほど、大人気となっているニルギリ紅茶です。ストレートはもちろん、ミルクティーでも美味しく楽しめます。
ニルギリを味わうなら「フルーツティー」が最適!
いかがでしたか?ニルギリの茶葉はくせがなく渋みや香りも控えめ。
他の紅茶と比べてしまうと「やや個性に欠ける」という風にもとらわれてしまいやすいのですが、個性が少ないからこそフルーツとのブレンドが最適なんです。
レモンティーはもちろん、様々な旬のフルーツやドライフルーツ・ジンジャーなどのスパイスなども上手に組み合わせてニルギリを楽しんでくださいね。
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