セイロンティーとは「スリランカで生産される紅茶」のことを指しますが、どのような味わいや特徴がある紅茶なのでしょうか?
一口に紅茶といっても種類によって様々な違いがあり、味わいや香りが180度異なることも珍しくありません。
そこで今回は、セイロンティーの特徴とおすすめの銘柄をご紹介します。
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そもそもなぜ「セイロンティー」と呼ぶのか
セイロンティーはスリランカで生産される紅茶の総称としても知られていますが、なぜセイロンティーと呼ばれているのでしょうか?
それは、現在ではスリランカと読んでいますが、1972年までは「セイロン」という国名だったからです。
紅茶の栽培は国名が変わる以前から盛んに行われていたため、国名が変わった後も「セイロンティー」の名前は受け継がれていくことに。
セイロンティーは世界でも有数の紅茶生産大国で、年間生産量は24万トン!そのほとんどが海外へ輸出され、日本へは年間7,000トンほど輸入されています。
セイロンティーは日本でもメジャーな紅茶で、スーパーでの販売はもちろん、喫茶店やカフェなどで提供される紅茶の多くがセイロンティーを使用しています。
セイロンティーの味や特徴
一般的に、セイロンティーの特徴は「クセが少なくて飲みやすい」と表現されることが多いですが、実はセイロンティーの中にも渋みやコクが強くて印象的な紅茶もあります。
ここでは、セイロンティーの味わいや産地別の違いについて詳しくご紹介します。
セイロンティーの生産地
スリランカには様々な紅茶園がありますが、大きく分けると「ヌワラエリア」「ウバ」「ディンブラ」「キャンディ」「ルフナ」の5カ所が有名です。
これらの地域名はそのまま紅茶の銘柄名になっていて、セイロンティーの5大紅茶生産地としても知られています。
セイロンティーに点在する茶園は標高が高い順に「ハイグロウン」「ミディアムグロウン」「ローグロウン」に分けられ、一般的に標高が高いものほど高級品として位置付けられています。
標高によって変わる味わい
セイロンティーは基本的にどの茶園のものでもクセが少なくて飲みやすいのですが、茶園の標高によって驚くほど味わいに差が出ることをご存じでしょうか?
標高が高いハイグロウンの紅茶は、しっかりとした渋みにフローラルな香りが重なり合って繊細な飲み口です。
一方で、ミディアムグロウンやローグロウンなど、標高が低い茶園で栽培された紅茶は濃厚な味わいを感じられますが、香りや渋味が控えめ。
セイロンティーの5大生産地の中では「ディンブラ」「ウバ」「ヌワラエリア」の3つがハイグロウン、「キャンディ」がミディアムグロウン、「ルフナ」がローグロウンの紅茶になります。
茶園の標高によって香りや飲み口が変わるため、産地別に飲み比べてみるのも面白いでしょう。
セイロンティーの美味しい飲み方は?
比較的クセが少なくて飲みやすいセイロンティーは、ストレートティーはもちろん、アイスティーやミルクティーにして楽しむ飲み方もおすすめです。
砂糖やミルクを加えないストレートティーは、紅茶本来の味わいをダイレクトに感じさせてくれます。
コクがありながらも渋みのバランスがよくて飲みやすいセイロンティーだからこそ、思い切ってストレートで楽しんでみるのもいいでしょう。
一方で、セイロンティーのコク深さはミルクとの相性も抜群!特に「ウバ」「ディンブラ」「ルフナ」などの銘柄は、紅茶の水色が濃くてコクも強いという特徴があります。
ミルクティーはもちろん、煮出してチャイにしたりロイヤルミルクティーを作ってみたりしても美味しく飲めるでしょう。
セイロンティーのおすすめ銘柄5選
スリランカの5大生産地「ヌワラエリア」「ウバ」「ディンブラ」「キャンディ」「ルフナ」から、おすすめの紅茶をご紹介します。
【ハイグロウンティー】
ハイグロウンティーは、セイロンティーの中でも「高級茶葉」として取引されることが多い銘柄です。
清々しい香りやスッキリとした清涼感は緑茶を感じさせるところもあり、爽快な渋みが心地よく舌の上に余韻をもたらします。
基本的には、ハイグロウンの爽やかな風味を楽しむために「ストレート」「レモンティー」で頂くのがおすすめです。
「ヌワラエリア」
ヌワラエリヤは、スリランカの中でも最も標高の高い産地。イギリス領時代には避暑地として活用されていた土地で、今でも街のあちこちにはイギリスの風情を感じさせます。
ヌワラエリヤの味わいはシャキッとした渋みとスッキリとした飲み口が印象的で、まるで若草のような爽やかさが感じられます。
世界3大紅茶として知られる「インドのダージリン」を思わせる味わいもあり、旬を迎える1〜3月にはダージリンをもしのぐクオリティの紅茶が生産されています。
「ウバ」
ウバは「インドのダージリン」「中国のキーモン」と並び、世界3大紅茶として広く認知されている世界的にも有名な銘柄。
ウバには他のセイロンティーとは全く異なる「ミント香」があり、独特の甘みとコクによって、より繊細な飲み口が楽しめる逸品です。
ウバの茶葉は細かく裁断してあるため他の銘柄よりも濃い水色に入れ上がり、思う存分ミントの独特な香りを楽しめるでしょう。
「ディンブラ」
ディンブラはハイグロウンとミディアムグロウンの中間地点にあるため、メーカーによっては「ハイグロウンティー」と紹介されることもあれば「ミディアムグロウンティー」と位置付けられる場合もあります。
ここではハイグロウンティーとして紹介していますが、ヌワラエリヤやウバに比べると標高が低いためどっしりとした味わいが特徴的。
コク深さの中にも爽やかな清涼感が感じられるため、ストレートはもちろんミルクとの相性も抜群の銘柄です。
【ミディアムグロウンティー】
ハイグロウンとローグロウンの中間地点にある茶園で生産される紅茶は、甘くフルーティーな香りが特徴的です。
クセが少なく渋みやコクのバランスが整っているため、他の紅茶を引き立てるブレンド茶葉としても重宝されています。
ミディアムグロウンは「ハーブとのブレンド」におすすめです。
「キャンディ」
渋みが少なくマイルドな味わいのキャンディは、日本人がよく口にする紅茶のイメージに最も近い味わいだといっても過言ではありません。
キャンディは他の紅茶との相性がいいため、ブレンドベースとして様々な紅茶に利用されているためでしょうか。
そんなキャンディは、セイロンで初めて茶の木が植えられた歴史深い土地でもあります。
【ローグロウンティー】
標高が最も低いローグロウン地帯で育つ茶葉の特徴は、なんといっても「肉厚で生命力を感じさせてくれる」ところです。
ローグロウンティーは水色が濃くコクが強めなので、ミルクティーにしても美味しく飲めますよ。
「ルフナ」
渋みが少なくてコクが強いルフナは、ミルクティーを作るときにぜひ手に取ってもらいたい銘柄です。
ミルクと砂糖を加えると驚くほどまろやかな味わいに変わるので、ミルクティー好きにはクセになる味わいです。
セイロンティーは標高によって特徴が異なる!お気に入りを見つけよう
一言でセイロンティーといっても、その種類は「爽やかな飲み口が印象的なハイグロウン」「クセが少なくまろやかなミディアムグロウン」「コクが深くて渋みが少ないローグロウン」などに分けられます。
茶園の標高によって味わいや香りに大きな変化がもたらされるとは、とても興味深いですよね!
セイロンティーを選ぶ際は、ぜひ「茶園の標高の高さ」「銘柄」にも注目をしてみましょう。
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