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個人的には紅茶の美容健康効果は漢方にも匹敵すると思っていますが、中には「紅茶は体に悪い」と考える人もいるようです。
紅茶が体に悪いといわれる理由は実に様々で、「紅茶のカフェインが悪い」という人もいれば「ティーバッグ紅茶だと体に悪い」「飲みすぎると危険」などと意見も分かれがち。
そこで今回は、紅茶が私たちの体に与える悪影響について考えてみたいと思います。
紅茶を健康的においしく取り入れるためにも、ぜひ紅茶が与える影響について学んでみましょう!
Contents
なぜ紅茶は体に悪いといわれるのか?
紅茶が体に悪いといわれる理由は様々。ここでは、紅茶が私たちの体に与えると考えられる「悪影響」について紹介します。
紅茶を飲みすぎると…
紅茶には「紅茶ポリフェノール」「カフェイン」「シュウ酸」などの成分が豊富ですが、毎日飲み過ぎてしまうことで健康被害を招いてしまう場合もあります。
特に「シュウ酸」という成分は尿路結石や腎結石の原因にもなると考えられているため、注意が必要。
尿路結石は激痛を伴う症状が出るだけではなく、7人中1人が「一生の中で一度は経験する」といわれているほど一般的な病気なので、特に注意しておいたほうがよさそうですよね。
また、尿路結石が慢性化して深刻になると、腎不全の恐れも!腎臓に何らかの疾患や不調を感じている人は、特に紅茶の飲みすぎには気をつけてください。
紅茶に含まれているシュウ酸が体に悪い…と聞くと、体に悪いのかなという印象になってしまいますよね。
ですがさつまいもや筍、ナッツ類等、様々な食品にシュウ酸は含まれています。
どれも食べ過ぎ(飲み過ぎ)ず、バランス良く食べ、飲むことが大切ですね。
利尿作用がある
紅茶は、利尿作用を持つ飲み物として知られています。
利尿作用の原因となるのは、主に紅茶に含まれるカフェインとテアフラビンです。
カフェインは中枢神経系を刺激し、腎臓の血流を増加させることで尿生成を促進します。
また、カフェインは腎臓の尿細管におけるナトリウムの再吸収を抑制し、これによって体内の水分が尿として排出されやすくなります。
適量の紅茶であれば問題はありませんが、利尿作用が強いと過剰に飲むことで脱水症状を引き起こす可能性もあるため、適度な摂取が重要です。
カフェイン中毒症
紅茶にはカフェインが含まれています。コーヒーに比べると約半量のカフェイン量ですが、毎日何十杯も飲み続けている場合、カフェイン中毒症を引き起こしてしまう可能性も高まるでしょう。
カフェイン中毒症の症状としてよく知られているのは「消化器症状」「神経症状」「循環器症状」の3つです。以下に詳しくまとめてみます。
症状 | 特徴 |
---|---|
消化器症状 | 嘔吐・腹痛・吐血・悪心など |
神経症状 | 頭痛・幻覚・妄想・痙攣・昏睡状態など |
循環器症状 | 動悸・不整脈・低血圧・心停止など |
カフェインは脳に直接影響を与える成分なので、消化器官から神経系まで全身への悪影響が懸念されています。
睡眠の質が低下しやすい
紅茶にはカフェインが含まれています。カフェインには脳を覚醒させる働きがあるため、飲む時間帯によっては「睡眠の質の低下」「寝つきにくくなる」などの影響が気になる場合も…。
カフェインが体内に入ってから体外へ排出されるまでにかかる時間は、おおよそ8時間だといわれています。
そのため22:00に就寝する場合、14:00以降のカフェイン摂取は睡眠の質の低下や寝つきに直結しやすくなると考えられますよね!
普段から睡眠障害がある場合やなかなか寝つけないと感じる場合は、午後からのカフェイン摂取は控えるようにしましょう。
安値のティーバッグ紅茶には要注意!
低価格のティーバッグ紅茶には、質の悪い茶葉が使用されていることがよくあります。
質の悪い茶葉には「フッ化物」という成分が多く含まれているのですが、この成分には「歯や骨をもろくする」という調査結果が発表されています。
フッ化物が多く含まれている紅茶を飲み続けると、将来的に「骨粗鬆症」「口腔トラブル」を引き起こしてしまう可能性が高くなるといえるでしょう。
高級紅茶に比べると低価格の紅茶のフッ化物配合率は歴然なので、毎日紅茶を飲む人は注意してくださいね!
紅茶の効果効能
紅茶が体に悪い理由についてお話ししてきましたが、紅茶には健康や美容に効果が期待できる成分もたっぷり含まれています。
抗酸化作用
紅茶には、カテキンやフラボノイドなどのポリフェノールが含まれており、これらの成分が抗酸化作用を持つことが知られています。
抗酸化作用とは、体内の活性酸素やフリーラジカルといった有害な物質から身体を守る働きを持つことを指します。
紅茶のポリフェノールには、身体に有害な物質を排出する肝臓や腎臓の機能を活性化させる作用もあり、これらの効果によって疲労回復や美肌効果が期待できるとされています。
心臓病予防効果
紅茶にはカテキンやフラボノイドなどのポリフェノールといった、心臓病予防効果が期待できる成分が含まれています。
これらの成分には、血圧を下げたり、コレステロール値を改善する働きがあり、心臓病のリスクを減らす効果が期待されています。
また、最近の研究では、紅茶に含まれるテアフラビンという成分が、心臓病の発症率を下げると言われています。
ただし、紅茶に含まれるカフェインの量が多い場合は、摂り過ぎによって健康に悪影響を与える可能性もあるため、適量を守るようにしましょう。また、心臓病予防のためには、紅茶だけでなく、バランスの良い食事や適度な運動を行うことが重要です。
集中力を高める
紅茶による集中力を高める効果が期待できる成分は、カフェインと、アミノ酸の一種であるL-テアニンと言われています。
カフェインは、中枢神経系に作用して、覚醒作用や注意力の向上、疲労感の軽減などを引き起こすことが知られています。
また、L-テアニンには、神経伝達物質の一種であるγ-アミノ酪酸(GABA)の生成を促す作用があり、リラックス効果やストレス緩和効果もあるとされています。
癌予防にも
紅茶に含まれるポリフェノールが癌予防に注目されています。
ポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。
これによって、DNAの損傷や細胞の異常増殖を防止することができるといわれています。また、ポリフェノールには、がん細胞の増殖を抑制する作用も!
紅茶を飲むだけでなく、バランスの良い食事や適度な運動、禁煙などが重要であることにも注意しましょう。
糖尿病予防効果
紅茶に含まれるカテキンには、血糖値を下げる働きがあるとされています。
また、カテキンには、脂肪の分解を促進する作用もあるため、肥満やメタボリックシンドロームなどのリスクも減らすことが期待できます。
紅茶に含まれるポリフェノールがインスリンの働きを助け、糖尿病の予防に役立つといわれています。それだけでなく、日々の糖尿病管理にも手助けしてくれる可能性がありますよ。
紅茶を健康的に飲むコツは?
紅茶を健康的に楽しむためには、茶葉の質を見極めるのはもちろん、飲み過ぎや飲む時間帯にも配慮する必要があります。
ここでは、紅茶を健康的に楽しむためのコツを紹介します。
飲み過ぎない
紅茶を飲みすぎることで様々な健康被害が懸念されていますが、気になるのは「どの程度から飲み過ぎになるのか」ということではないでしょうか。
一般的な紅茶の場合、ティーカップ 1杯に含まれるカフェイン量は約40mgと、コーヒーの約半量です。
そして、健康的な成人の1日のカフェイン摂取量目安は「400mg」。ということは、1日約10杯程度の紅茶なら許容範囲となりますね。
ただし、カフェインの耐久性には個人差があります。カフェインに敏感な人は1日に200mgほどのカフェイン摂取でも、体調不良を引き起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
また、シュウ酸が気になる場合は1日2〜3杯を目安に、できるだけ毎日の飲用にならないように間隔を空けて楽しんでみてください。
午前中に飲む
カフェインによる睡眠の質の低下が気になる場合は、紅茶を飲む時間帯を意識してみましょう。
おすすめは「夕方以降は飲まない」「紅茶は午前中に楽しむ」などという、自分なりのルールを決めること。
カフェインが体内に残留している時間(約8時間)を考えると、できるだけカフェインの摂取は午前中にしておいたほうがよさそうです!
午前中に紅茶を飲むことで、カフェインの刺激が昼間の活動のエネルギーとして利用されるため、自然な覚醒感を得られます。
また、体内のカフェインが夕方には大部分が排泄されるため、夜の安定した睡眠を妨げにくくなります。特に深い睡眠を求める方や、敏感な方は午前中の紅茶を試してみてください。
カフェインレスの紅茶を取り入れる
「どうしても夜に紅茶を飲みたい」「時間帯を気にせず紅茶を楽しみたい」という場合は、ぜひカフェインレスの紅茶を取り入れてみましょう。
カフェインレスの紅茶は「紅茶の風味が弱い」「香りや味があまりしない」などといわれることもありますが、最近のカフェインレスは高クオリティー!
各高級紅茶ブランドからも続々とカフェインレス紅茶が発売されているため、ぜひチェックしてみてください。
できるだけ上質な茶葉を選ぶ
尿路結石や腎結石の原因になり得る「シュウ酸」は、質の悪い茶葉や古くなった茶葉に多く含まれる成分です。
そのため、できるだけ「新鮮な茶葉」「上質な茶葉」を選ぶようにしたいですね!
上質な茶葉の選び方がわからないという人は、以下のポイントを押さえて紅茶選びをすると失敗が少ないはずですよ。
ポイント
- 低価格のティーバッグ紅茶は避ける
- 高級紅茶ブランドの紅茶を選ぶ
- ティーバッグではなく「リーフタイプ」を選ぶ
低価格のティーバッグ紅茶には、低価格で販売できる理由があります。
低価格で販売できる理由
- 古くなって使えないような茶葉を使用している=安値で生産できる
- 製茶の際に床に溜まった細かな茶葉を使用している=元々は売り物ではない(ゴミ同然)ため安くできるし、茶葉が細かいためティーバッグにしないと販売できない
紅茶を健康的に楽しみたいなら、品質にこだわりを持っている「高級紅茶ブランド」や、丁寧に栽培・採取しないと味が落ちやすい「リーフタイプ」を選ぶと、シュウ酸の量も低くなるでしょう。
紅茶を飲む時の注意点
どんな飲み物でも飲み過ぎは体に良くないことがありますが、紅茶も適切に飲むことが大切です。
ここでは紅茶を飲む時の注意点を少しお話しします。
タンニンの摂取について
紅茶に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害することがあります。貧血の方は紅茶の摂取と食事のタイミングをずらすことが望ましいです。
また、タンニンは胃腸を刺激することがあるため、空腹時の紅茶の飲用は控えめにした方が良いでしょう。
長時間の煮出しはタンニンの含有量を増加させるため、短時間で適切に抽出することを推奨します。過度なタンニン摂取は頭痛や吐き気の原因ともなり得るので、適量を心がけましょう。
空腹時に紅茶を飲む時
空腹時に紅茶を飲むと、胃に負担をかけることがあります。特に胃腸が弱い方は、食事と一緒に摂取することがおすすめです。
さらに、紅茶のタンニンが胃に直接作用し、人によっては胃の粘膜が荒れてしまう場合もあります。
そのため空腹時に紅茶を飲む場合は、ミルクを加えるといった方法で胃への刺激を緩和させる工夫をするとよいでしょう。また、食前ではなく食後に紅茶を楽しむのもいいですね。
糖分の摂取
紅茶に砂糖やハチミツをたくさん入れると、糖分の摂取が過剰になり、糖尿病や肥満のリスクが高まります。
カロリーを抑えたい場合は、甘さを控えめにするか無糖のストレートのまま飲むことが良いでしょう。
ストレートで紅茶を飲むことで、茶葉本来の芳醇な香りを堪能することができます。ストレートで飲むのにぴったりな茶葉を知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
抽出しすぎた紅茶
紅茶を長時間抽出すると、タンニンなどの成分が多く抽出されます。
これらは適度に摂取すると健康に対する利点があるものの、量が多いと体に悪影響を及ぼす可能性があります。
パッケージに記載のある抽出時間を守って紅茶を作るようにしましょう。
紅茶をうまく取り入れて美容健康に役立てよう!
紅茶を飲の時間帯や商品によって、睡眠の質が低下しやすくなったりカフェイン中毒症の心配も懸念されたりしています。
しかし、これらの悪影響を引き起こすといわれているカフェインには「脂肪燃焼効果」「集中力アップ効果」「リフレッシュ効果」など、プラスの働きもあります。
紅茶を飲むタイミングを意識することで、今回紹介したほとんどの悪影響は予防できるため、紅茶を楽しむ時間帯に注意してみるとよさそうです!
繊細な香りや味わいを堪能できる紅茶。ぜひ、自分なりの賢い付き合い方を見つけてみてくださいね。
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inkteaはネパールから直接茶葉を輸入している紅茶専門店です。
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