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急須といえば、緑茶や番茶などの日本茶を入れる際に使用する、日本ならではのティーポット。
紅茶愛飲家の中には西洋のティーポットを用いて紅茶を入れる人がほとんどですが、実は急須で紅茶を入れると様々なメリットを得られることをご存知でしょうか?
今回は、急須で紅茶を入れるメリットや、急須で紅茶を淹れるポイントについて詳しく解説します。
参考
https://www.youtube.com/watch?v=q6G6xrBs5-M
Contents
急須とは?
そもそも急須とは、乾燥した茶葉とお湯を入れてお茶を作る容器のこと。
急須は日本で誕生した容器と認識している人も少なくありませんが、実は急須の原型は中国で発明されました。
中国では紀元前にはすでにお茶を飲む習慣が身に付いていて、日本に急須の原型が伝わったのは江戸時代後期の頃だと考えられています。
急須に使用される素材
急須に使用される素材の多くは保温性が高い泥や土で、陶磁器製の急須が主流です。
紅茶好きなら誰もが一度は耳にしたことがある「ロイヤルコペンハーゲン」「ウエッジウッド」などのメーカーも、陶磁器のティーポットを数多く手がけていますよね。
急須に使用される素材には、ステンレスやガラスもあり、それぞれ特長があります。ステンレス製は耐久性があり、ガラス製は中身が見えて美しいですね。
急須の種類
また、一口に急須といっても形や種類は異なります。以下に基本となる4タイプの急須をご紹介します。
急須の種類 | 使用シーンや特徴 |
---|---|
横手型 | 日常用。 日本の伝統的な急須。人差し指で蓋を抑えながら片手でお茶を入れられるため便利。素材やデザインも豊富。 |
後手型 | テーブル用。 高さがありテーブル上での使用に向いている。ハーブティーや紅茶を入れるのに適している。 |
上手型 | ほうじ茶や番茶用。 急須の上部に取手が付いていて、熱いお茶を入れるのに適する。主に、ほうじ茶や番茶に使用される。 |
宝瓶 | 玉露や上級煎茶用。 持ち手が付いていない急須の総称で「絞り出し」とも呼ばれる。玉露や上級煎茶など、低温で入れるお茶に使用される。お茶の旨みを最後の1滴まで注ぎ切れるのが特徴的。 |
このように、急須と言っても、選ぶべき種類は使用する茶葉によっても異なります。
使い勝手やデザインなども含め、お気に入りの急須を見つけてみるのも楽しそうですね!
急須で紅茶を入れるメリット
紅茶を入れる道具といえば「ティーポット」が一般的ですが、急須で入れることで様々なメリットがあると言われています。
ここでは、紅茶を急須で入れるメリットについて詳しく見ていきましょう。
1杯から紅茶を楽しめる
一般的なティーポットの容量は400ml〜と、紅茶2杯分が目安になっています。
紅茶を飲む人が2人以上いればいいのですが、1人でお茶する場合はどうでしょうか。
1杯分残った紅茶はそのままティーポットに入れておくか、別のカップに移さなければいけませんよね。
そのままティーポットに入れておけば濃くなりすぎてしまうし、別のカップに移すとすぐに冷めてしまいます。
一方で、急須の一般的な容量は200ml。ちょうど紅茶1杯分の容量であるため、紅茶を残してしまう心配はありません。
短時間で紅茶を入れられる
西洋のティーポットでは、紅茶の蒸らし時間の平均は2〜5分程度です。
その時間をずっと待っているのが好きな人もいますが、できれば早く飲みたいですよね!
急須ならお湯を注いで30秒程度で紅茶が完成するため、ティーポットを使用したりティーバッグをカップに入れて待ったりする必要もありません。
蒸らし時間が少ないので新鮮な香りが楽しめる
急須で紅茶を入れると驚くほど素早く美味しい紅茶ができます。
なぜ美味しくなるのかというと、蒸らし時間が少ないことで茶葉の熱劣化が進みにくく、紅茶の葉っぱが持つ本来の新鮮な香りを味わえるから!
急須で入れた紅茶はとても香り高く、香りを重視される人にもぴったりです。
2番茶以降も美味しく飲める
急須で紅茶を入れると、2番茶や3番茶まで普通に飲めるので不思議。
通常、ティーポットやティーバッグを使用して入れた紅茶の場合、2番茶はあまり美味しくないと感じる人がほとんどだと思います。
しかし、急須なら1番茶を30秒ほどで抽出できるため、茶葉の痛みが限りなく軽減され、その結果2番茶や3番茶でも美味しく楽しめます。
もっと手軽に紅茶を楽しめる
ティーポットでは、1回に出来上がる紅茶の量はティーカップ2杯分ほど。
しかし、急須を使用すればティーカップ1杯分ずつ入れられるため、自分のタイミングで熱々の紅茶を堪能できます。
「少量ずつ飲みたい」「茶葉をより有効的に使いたい」と感じている人は、ぜひ急須で紅茶を入れてみてください。
急須で紅茶を入れる際の注意点
西洋タイプのティーポットは茶葉のジャンピングが発生しやすいように、丸みを帯びた形や十分な容量があるものが目立ちます。
しかし、ティーポットよりも容量が少ない傾向にある急須で美味しい紅茶を入れる場合は、いくつかのポイントを押さえておく必要があるでしょう。
ここでは、急須で紅茶を入れる際に注意しておきたいことをまとめます。
茶こしが付いた急須がおすすめ
茶こしには様々な種類がありましたが、今回選んだのは「横手型」の急須で、しかも茶こしが付いているタイプ。
茶こしが付いているので茶葉がティーカップに入ってしまう心配がないばかりか、注ぎ口にぴったりと貼り付いている茶こしなので、茶こしを取り出して洗ったりする手間もなくて便利です。
茶葉の量は「急須の容積÷50」にすること
使用する茶葉の量は「急須の容積÷50」が基本です。例えば、急須の容量が200mlの場合は、茶葉4gが目安になります。
適切な茶葉を使用することで美味しい紅茶が出来上がるため、ティースプーンなどを使用してしっかりと茶葉の量を求めましょう。
また、使用する茶葉は、抽出しやすいBOPがおすすめです。
急須は温めておくこと
茶葉を入れる前には、熱湯を急須の中に入れて10秒程度温めます。急須が冷たくなってしまうと茶葉の開きが悪くなってしまい、紅茶の成分がしっかりと抽出されません。
特に急須が冷えやすい冬場の時期は、必ず急須を温めてから使用する習慣を付けましょう。
1番茶を入れ終わったら急須の蓋をあける
1番茶を入れ終わった後は、すぐに急須の蓋をずらして急須内の熱を逃がします。
急須内の熱を素早く逃すことで茶葉の熱劣化を防ぎ、茶葉の鮮度を保てるため、2番茶以降も美味しく入れられます。
2番茶は蒸らさない
2番茶を入れる際は、お湯を注いだら蒸らさずに、すぐにティーカップへ注ぎましょう。
「2番茶以降はしっかり蒸らさないと抽出できないのでは?」と感じてしまいますが、1番茶を入れた時点ですでに茶葉が開いているため、2番茶は1番茶よりも短時間で紅茶ができるんです!
上記の画像は、右側が1番茶、左側が2番茶です。2番茶は蒸らしていませんが、しっかりと紅茶の風味が出ています。
急須で紅茶を入れてみよう!
急須で紅茶を入れると「速い」「美味しい」「繰り返し楽しめる」といいことがたくさん!
西洋のイメージが強い紅茶なのに、急須で入れるだけで和の雰囲気を楽しめるので、和スイーツと合わせたくなってしまいますね。
美味しい紅茶を入れるためには、「茶葉の容量を守る」「蒸らし時間は短時間に」「注いだら急須の蓋をずらして熱を逃がす」の3つを意識して入れてみてください。
急須の他にも、ティーポットの選び方を解説しています。
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