紅茶

紅茶の含有成分「タンニン」とは?効果効能や含有量の多い銘柄TOP3

紅茶とハーブティーを販売している、linkteaのwebマガジンです。

紅茶に含まれているタンニンという成分には、さまざまな美容健康効果が期待されていることをご存知でしょうか?

紅茶を美味しく飲むことによって美しく、そして健康維持につながるのであれば一石二鳥ですよね。

そこで今回は、紅茶の成分であるタンニンにどのような効果効能が期待されているのかについてご紹介していきたいと思います。
また、紅茶の中にもタンニン含有量の多い種類や少ない種類が存在しているので、タンニンの含有量が多い紅茶についても触れていきましょう。

そもそも「タンニン」とは?


タンニンとは、紅茶の味や色に深く関わっている成分です。

お茶の世界ではタンニンといわず「カテキン」と呼ばれることもありますが、実はタンニンとカテキンはほとんど同じ意味を示しています。

そんなタンニン(カテキン)はフラボノイドと呼ばれる物質のうちの一つで、フラボノイドはポリフェノールの仲間。

ということは、タンニン(カテキン)は「ポリフェノールの一種」といい換えることもできますね。

ポリフェノールの数は4,000とも5,000ともいわれていて、どのくらいの数のポリフェノールが存在しているのかは不明確。

しかしさまざまな植物に含まれるポリフェノールが「色素や渋味・苦味の成分」であることからも、総合的に見てタンニンがポリフェノールの一種と位置付けられていることがわかります。

ちなみに、紅茶以外でタンニンを多く含む食物は「お茶」「ワイン」「柿」など、どれも渋味を感じさせるものばかりです。

タンニンとカテキンの違い

紅茶やお茶には「カテキンが入っている」「タンニンが入っている」と表示されている場合がありますが、カテキンとタンニンの違いがイマイチよくわからないという人も少なくありません。

大きなカテゴリで考えると、カテキンとタンニンは同じポリフェノールの一種なので「似たような物質」と考えられます。一方で、厳密にいうと以下のような違いがあります。

タンニンポリフェノールの一部。お茶に含まれているタンニンのほとんどは、緑茶に含まれるカテキン類。
カテキンポリフェノールに含まれている「タンニン」という物質の中に含有される。主に緑茶に含まれる。

上記のように、タンニンとカテキンの働きは微妙に異なりますが、大きな視点で見るとどちらも「ポリフェノールの一種」となります。

さらに詳しく…

さらに詳しく解説すると、タンニンとは「皮をなめす作用のある植物成分」の名称です。
一方で、カテキンは「化学的に一定の構造をもつもの」の名称です。

上記でお伝えしたように「カテキンはポリフェノールに含まれるタンニンの中にある物質」。

茶葉に含まれるタンニンの85%以上が、実はカテキンに属する物質なのです。このため、タンニンといえばカテキンのこと、カテキンといえばタンニンのことといわれるようになりました。

いいかえると、カテキンを摂取したい場合は「タンニンを多く含む食品」を摂取するのがおすすめということです。

カテキンを多く含む飲み物で有名なのは緑茶です。カテキンは「苦味」の元になる物質なので、緑茶が苦いのは筋が通りますよね。

では、緑茶のように苦くなくコク深い紅茶にはカテキンが含まれていないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。

紅茶は製造工程中に発酵させることから、発酵していないカテキンよりもさらに分子量の多い物質に変わるため、緑茶よりも優れた健康効果が期待できると考える専門家もいるほどなんです!

参考
​​https://style.nikkei.com/article/DGXMZO10332950W6A201C1000000/

カテキンに期待できる効果は「抗酸化作用」「抗ウイルス作用」「コレステロールを下げる作用」「血糖の上昇を抑える作用」「殺菌作用・抗菌作用」「肥満予防」など、タンニンに似た効果があるのも特徴的です。

カテキンの効果について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

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アールグレイにもタンニンが含まれる?

アールグレイは、ベルガモットで香りが特徴のフレーバーティーです。

アールグレイも紅茶のためタンニンが含まれています。タンニンはポリフェノールの一種で、植物に含まれる天然の化合物です。タンニンはお茶の色や風味に影響を与え、渋みや苦みの感覚を生み出します。

タンニンには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去し、老化の原因となる細胞の酸化を防ぐ効果があります。

また、抗菌作用や抗炎症作用もあるため、免疫力の向上や健康維持に役立ちます。ただし過剰摂取には注意が必要で、特に空腹時の摂取は胃の不調を引き起こすことがあります。

アールグレイに限らず紅茶にも言えることですが、適度な量を楽しむことが大切ですね。

タンニンの効果効能


紅茶の渋味成分であるタンニンには、いったいどのような効果効能があるのでしょうか?
さっそく詳しくまとめていきたいと思います。

抗酸化作用

細胞を錆びさせる働きのある活性酵素は、しみやシワなどの老化現象だけではなく、さまざまな体の機能低下にもつながる酵素です。

活性酵素には「体内に侵入してきたウィルスを撃退する」という有難い一面があるものの、体内の活性酵素量が増えてしまうと正常な細胞までダメージを受けてしまいます。

紅茶に含まれるタンニンには、そんな活性酵素の量を抑えてくれる「抗酸化作用」が確認されています。

体内の活性酵素量が抑制されることで細胞がダメージを受けるスピードが遅くなり、結果的に「肌の老化防止」「臓器機関の老化防止」につながると考えられています。

いつまでも若々しくありたい人はもちろん、加齢による体調の変化が心配な人にもタンニンの定期的な摂取はおすすめといえるでしょう。

抗菌作用

タンニンには細菌やウィルスを殺菌してくれる働きがあるため、風邪が流行りだす時期には「紅茶でうがいをしている」なんて人もいるほど。

タンニンには傷ついた喉の粘膜を保護する働きも加わり、細菌やウィルスが喉から侵入するのも防いでくれるでしょう。

また、チフス菌、赤痢菌、コレラ菌、腸炎ビブリオなどの病原菌を死滅・抑制するとともに、サルモネラやピロリ菌・O157などに対しても効果があるといわれています。

抗インフルエンザ作用

タンニンには殺菌作用があるだけではなく、なんと「インフルエンザウィルスの働きを抑制する」という驚きの効果も確認されています。

インフルエンザウィルスの表面には「スパイク」と呼ばれる突起物があり、それがヒトの呼吸器粘膜に付着して感染します。

しかしタンニンはこのスパイクの働きを無力化させ、インフルエンザウィルスが人体に感染するのを抑止してくれます。

消臭作用

消臭アイテムに配合されることの多い「柿タンニン」には、強力な消臭効果があります。

紅茶に含まれるタンニンにも消臭効果があるといわれていて、口臭予防などにも効果が示されています。

また、紅茶の茶葉をトイレや靴箱に置いておくと、タンニン成分がイヤな臭いを吸着してくれます。

抗アレルギー作用

タンニンにはアレルギー作用も期待されていて、紅茶を飲むことでヒスタミンの発生を抑制してくれるのだそう。

タンニンの中にはアレルギー薬に使用されている「トラニラスト」と同等の効果があるため、体の内側からアレルギー対策を行うことができるといえるでしょう。

花粉症やアレルギー性鼻炎・気管支喘息などのアレルギーに効果があるといわれているので、アレルギー体質の人は試してみましょう。

肥満防止作用

タンニンには皮下脂肪をエネルギーに変える働きがあるため、肥満防止につながります。

また、血中コレステロールの濃度を下げる作用もあり、Wの効果で肥満防止にストップをかけてくれる有難い成分!

ちなみに、紅茶の成分であるカフェインには脂肪燃焼効果も確認されているため、ダイエット中の飲料としてはうってつけです。

血糖値が気になる人は、以下の記事もおすすめです

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生活習慣病予防

タンニンの中には、先ほどもお伝えした血中コレステロールの濃度を下げる「エピガロカテキンガレード」という成分だけではなく、血糖値上昇を抑制する働きを持つ成分も。

脂肪の蓄積を防いでくれるため、タンニンを摂取することで「糖尿病」「脳卒中」「高血圧」といった生活習慣病の予防にもつながるでしょう。

タンニンの含有量が多い紅茶TOP3


紅茶の「渋味」を出しているのがタンニンなので、より渋みの強い紅茶はタンニンの含有量が多いと考えられます。

紅茶には大きく分けて「中国種系」と「アッサム種系」の2種類が存在しますが、タンニンの含有量が多いのは断然アッサム種系の紅茶です。

そこでここでは、アッサム種系の紅茶の中でも「渋味が強い!」という紅茶をご紹介します。

ウバ

世界三大紅茶の一つとしても知られているウバは、スリランカ南東部にあるウバ高原にて生産されています。

ウバは爽快な渋味に加え、花の香りが華やかでコク深い飲み口。ストレートはもちろん、ミルクティーにもよく合う銘柄として世界中で人気があります。

ウバのおすすめ茶葉「ウバ紅茶三角バッグ 3.5g×50P【カフェ工房】」

しっかりとした渋みや旨さを効率的に引き出すため、茶葉が広がりやすい三角ティーバッグを使用した商品です。

ウバといえばリーフティーが多い中で、気軽に淹れられるティーバッグタイプは忙しい朝にもぴったりでしょう。

味わいや香り高さにも定評がある商品が、まさかティーバッグでさっと楽しめるなんて!「リーフティーは面倒だけど本格的な味わいを楽しみたい」という人におすすめです。

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アッサム

インド北東部に広がるアッサム平野で生産されているのは、甘みが強くてコクが深いアッサムです。

味わいがとても濃いため、ミルクティーとして最適な紅茶といわれています。

アッサムは平野は北東インド・アッサム州ブラマプトラ河両岸に広がり、世界最大の紅茶生産地として有名ですよね。

インドで生産される紅茶の半分はアッサム平野で作られていることからも、茶の栽培に最適な気候条件ということがわかります。

アッサム平野の年間降雨量は2,000~8,000mmと、世界でもかなりの多雨地帯!

また、シーズンの平均最高気温は約28~32℃と高温多湿。この独特な気候が、アッサム特有の刺激的な風味を生み出しています。

おすすめのアッサム茶葉「RAMANUGGER茶園 オーガニック・アッサムCTC」

CTC製法の紅茶は煮出しミルクティーを作るのに、これ以上の茶葉はないといわしめるほどぴったりです。

RAMANUGGER茶園では無農薬・無化学肥料で茶葉を栽培しています。ミネラル分の多い土壌で、ミネラルとコクのバランスが非常に良く仕上がっています。

しっかりと味が抽出されるので、ミルクティにぴったりの茶葉です。

ダージリン

「紅茶のシャンパン」という別名を持つダージリンも、ウバと同じく世界三大紅茶に数えられています。

爽やかな香りと特有のマスカルドフレーバーが特徴で、一見するとタンニンの量が少ないと思われがち。

しかし、ダージリンのシャープな渋みはタンニンによるものですので、爽やかな飲み口でもタンニンの含有量は多いと考えられます。

おすすめのダージリン茶葉「フォション 紅茶ダージリン 缶入り」

フォションとは、高級食品店と高級カフェを展開するフランスの老舗企業です。

衣類や食品など様々な商品が並ぶ中で、一際存在感を放つのがフォションの紅茶!高級感の高い缶に入れられた茶葉は、世界各国の最高級グレード茶葉を使用しています。

こちらの紅茶には、標高2000mの高地で栽培されたダージリン茶葉が使用されているだけではなく、希少価値が高い「ゴールデンチップ」と呼ばれる芯芽も多く含まれているのが特徴的です。

世界でも屈指の高級老舗紅茶ブランドの紅茶を、ぜひ一度味わってみられてはいかがでしょうか。

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タンニンが豊富な紅茶で内面から整える!


ウーロン茶や緑茶などのお茶類の中では、紅茶に最も多くタンニンが含まれていると考えられています。

美容効果だけではなく、健康効果もたくさん期待できるタンニン!

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AYUMI SHIRANE
砂糖・小麦・卵・乳製品不使用!焼かずに作るロースイーツの魅力に取り憑かれ、講師として活動中。また、神が宿る靈草と呼ばれている「まこも」を使ったお茶を開発し、心身の浄化と波動を高めるお手伝いもおこなっております。Link teaのオータムナルの大ファン♡