花の形が時計に見えることから、和名では「トケイソウ」と呼ばれているパッションフラワー。名前からは、どことなく南国の香りが漂ってきそうですよね。
元気を与えてくれそうな効果が期待できそうですが、実はそれよりももっと優れた効果を持つのがパッションフラワー!
数々の研究結果にてエビデンスが確認されているパッションフラワーは、昔から民間治療としても用いられてきたんだとか。
そこで今回は、パッションフラワーの効果効能について詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
パッションフラワーとは?
パッションフラワーはアメリカ原産のハーブで、ネイティブアメリカンの間では古くから「自然の精神安定剤(ナチュラルトランキライザー)」として利用されてきました。
日本では「トケイソウ」という名前がついているように、花を正面から見てみると3つに分裂した雌しべが「まるで時計の針」のように見えますよ!
パッションフラワーとパッションフルーツは同じ?
パッションフラワーはトケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora)に分類され、原種だけでも500種以上あり、交配種も合わせると軽く1000種以上になります。
南国の代表的な果実として知られているパッションフルーツは「パッションフラワーに実る果実だ」という情報もありますが、厳密にいうと、食べられる果実は「クダモノトケイソウ」という種類のものが大半です。
どの種類でも、パッションフラワーには果実が実ります。しかし、種類によっては毒性が強かったり食べられる味ではなかったりすることから、食用とされるのはごくわずかな数品種のみ!
とても大きな視点から考えてみると「パッションフラワー=パッションフルーツ」といえますが、パッションフラワーの種類によっては食べられないパッションフルーツもあるということです。
パッションフラワーの主成分
アメリカだけではなく、ヨーロッパでも植物性トランキライザー(精神安定剤)として知られているパッションフラワー。
不眠症の治療にも利用されていますが、気になるのはその主成分ですよね!
パッションフラワーの葉には、神経伝達物質の分解を阻止する「アルカロイド類」、優れた鎮静作用のある「フラボノイド類」が豊富です。
これらの成分には高ぶった気分を落ち着かせてくれる効果や痛みを緩和してくれる効果も期待できるため、様々なシーンで活躍してくれそうです。
パッションフラワーティーの効果効能と注意点
「天然の精神安定剤」としても知られているパッションフラワーは、海外では薬用として治療に利用されることもたくさん!
ここでは、そんなパッションフラワーを使用したハーブティーの効果効能・注意点についてお伝えしていきますね。
不眠緩和
パッションフラワーの主な効果といえば、真っ先に思い浮かぶのが「不眠」にアプローチしてくれる働きです。
特に「緊張や心配事があって眠れない」「寝ついてもすぐに目が覚めてしまう」などといった神経性の不眠症にぴったり!
「何かが気になって寝られない」という場合は、脳内の神経物質が過剰に働きすぎているのかもしれません。
パッションフラワーには伝達物質に作用する「アルカロイド類」が含まれているため、興奮した神経を休めることにもつながるでしょう。
また、優れた鎮静効果のある「フラボノイド類」も相乗的に作用してくれるため、リラックス効果を高めて自然な眠気を誘発します。
研究結果でも「不眠に有効」とのエビデンスが!
アメリカ国立生物工学情報センター(NCBI)が2011年に発表した実験結果によると、パッションフラワー入りの紅茶を飲んだ人はそうでない人に比べて「睡眠の質が向上した」ことがわかりました。
このことからも、パッションフラワーは不安や神経性のストレスから来る睡眠障害への有効性が確認されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21294203/
鎮痛・鎮静作用
パッションフラワーは昔から「頭痛」「歯痛」「生理痛」などの緩和目的として用いられてきたことからも、優れた鎮痛効果があることを伺わせてくれます。
それだけではなく、イライラしたり緊張したりするときなどは、荒く波うった気持ちをフラットに落ち着かせてくれる効果も!
痛みにしても高ぶった気分にしても、パッションフラワーには「落ち着かせてくれる」という働きが高いということですね。
パッションフラワーの副作用や注意点は?
パッションフラワーは安全性の高いハーブとして知られていますが、人や体調によっては「めまい」「錯乱」を引き起こす可能性もあると指摘されています。
また、パッションフラワーには血圧を下げる作用があるため低血圧の方は注意が必要といわれていたり、鎮静剤やアルコールと併用したりすることは避けましょう。
併用してしまうと鎮静作用が過剰になってしまう可能性もあるため、気をつけてくださいね!
妊婦さんは要注意!
その他の注意点としては、パッションフラワーの成分が「子宮の収縮を誘発する」可能性も懸念されていること。
基本的にハーブティーは作用が穏やかなので「ハーブティーを1〜2杯飲んだだけで流産をしてしまう」とは考えにくいですが、体調変化が激しい妊娠初期や切迫流産傾向がある人は使用を控えた方が賢明です。
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/37.html
パッションフラワーの品種に注目!
パッションフラワーの効果は様々な機関で実験・確立されていますが、先述したようにパッションフラワーの種類はとても豊富です。
品種によっては効果効能に差が現れることも十分考えられますよね。そこでおすすめなのは、薬用に使用される品種「incarnata」に注目してみるということ!
日本では「チャボトケイソウ」と呼ばれている品種で、精神安定や睡眠の質を高めるために使用されています。
パッションフラワーの品種が記載されている商品はそれほど多くありませんが、より高い効果を求める人は品種にも意識を向けてみましょう。
パッションフラワーは鎮静効果が非常に高いハーブティー!
パッションフラワーは「天然の睡眠薬」といわれるほどリラックス作用が高く、不眠に効果が期待できます。
鎮静剤を常用すると「薬がないと眠れなくなってしまう」「うつ病を誘発する」などといった副作用が懸念されますが、植物の力を利用したパッションフラワーティーならそのような心配も少なくてすみます。
作用が穏やかなので、子どもやお年寄りでも安心して飲めるのが嬉しいですよね!
「気持ちがざわついて寝られないな」なんて夜は、ぜひパッションフラワーティーを飲んでみてください。
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