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台湾といえば、紅茶よりもウーロン茶や健康茶のイメージが強いかもしれませんね。
しかし台湾では、国外から茶樹を移植したり、自国で自生している茶樹と掛け合わせて品種改良を試みたりと、紅茶栽培に力を入れています。
その結果、世界中の紅茶通を唸らせるほどに上質な紅茶が生産されているのです。
そこで今回は、台湾最大の紅茶生産地である「日月潭(にちげつたん)」に注目!
日月潭ではさまざまな品種の紅茶が栽培されているため、味や特徴などをご紹介していきたいと思います!
Contents
台湾紅茶の中心地「日月潭」とは?
日月潭(にちげつたん)は別名「リーユエタン」とも呼ばれ、台湾南投県魚池郷に位置している、台湾で最も大きな湖。
標高700mに位置しているため涼しく、避暑地やリゾート地としても有名です。
山と湖に囲まれた日月潭の気候は高温多湿とインドのアッサム地方と似ていることから、アッサム地方からアッサム種の茶樹が持ち込まれ、日月潭周辺を中心に紅茶の栽培が広がりました。
台湾最大の紅茶生産地である日月潭では、周辺で生産される紅茶のことを「日月潭紅茶」と命名し、アッサム種を中心とした紅茶栽培に力を入れています。
日月潭紅茶のおすすめ5選
主にアッサム種の栽培が盛んな日月潭ですが、台湾で正式な命名を受けた紅茶は全部で5種類。
ここでは、その5銘柄について詳しくご紹介します。
阿薩姆系品種
阿薩姆(アッサム)系品種は、日月潭だけではなく、台湾全土で広く生産されている紅茶の品種です。
「台茶7号」「台茶8号」と分けられることもありますが、ほとんどは生産される地名にちなんで「日月潭紅茶」「鶴岡紅茶」などと命名されます。
アッサムと名が付くだけあり、香りや味わいはインドのアッサム紅茶に似ています。
濃厚で力強い味わいや香りが特徴的で、ミルクとの相性も抜群!ミルクティーにするなら7号8号が最適でしょう。
実際に台湾国内では、7号8号を飲む際はストレートではなく「ミルクティー」「タピオカ入りミルクティー」などのアレンジを加えられることが多いようです。
そして、このアッサム品種を台湾に持ち込んだのは、「新井耕吉郎」という日本人!
新井氏は台湾に紅茶文化を根付かせたパイオニアとして有名で、現在も「台湾紅茶の父」と呼ばれ、台湾国民から支持されています。
また、台湾で生産されるアッサム品種の紅茶は、日本でも「台湾アッサム紅茶」として店頭に並べられることも珍しくありません。
台茶18号(紅玉)
台茶18号紅玉は、日月潭を中心に生産されている紅茶の品種です。
別名「森林紅茶」と呼ばれるこちらの品種は、新井氏が台湾に持ち込んだアッサム種と台湾国内に自生していた茶樹と掛け合わせ、長い年月をかけて品種改良が行われてきた品種。
高い製茶技術が必要になってくる台茶18号紅玉は付加価値が高く、品質の良いものは「薫香とメンソールのような爽やかさを合せ持つもの」「ブランデーのような芳醇さを持つもの」など、茶園や製茶師によって異なる特徴を表現します。
そんな台茶18号紅玉は「台茶7号8号」よりも価格が高く、一般的な紅茶には見られない特徴があるとして、主にヨーロッパ圏で人気を集めています。
7号8号に比べて繊細な味わいや香りが楽しめるため、ストレートやアイスティーにするのもおすすめです。
台茶21号(紅韻)
台茶21号は、品質にこだわった有機栽培方法が用いられています。
大量生産は行わず、質の高さを最大級に求めて丁寧に栽培されているのが特徴的!
そんな台茶21号の味わいは、フローラルな香りが上品で爽やか、渋みが少なく滑らかな飲み口です。
香り高さがウリの品種なので、ストレートやアイスティーにして堪能するといいでしょう。
台茶23号(祁韻)
台茶23号は2019年に発表されたばかりの新しい品種で、台湾紅茶唯一の「小葉種」です。
他の4種類の台湾紅茶は「大葉種」といって、紅茶の渋味や味わいがしっかりとしているのが特徴的ですが、小葉種はさっぱりとした飲み口。
レモンやユズのような柑橘系の香りが感じられ、新しい紅茶の境地を開拓するかのような仕上がりになっています。
他にもこんなに!おすすめの台湾紅茶
日月潭周辺で栽培されている紅茶には、台茶7号8号の他にも、18号や21号23号など多くの銘柄がありました。
日月潭は台湾最大の紅茶産地ではありますが、日月潭以外でも紅茶の生産は行われています。
ここでは、日月潭以外で栽培されている、おすすめの台湾紅茶についてご紹介していきます。
蜜香紅茶
蜜香紅茶はその名の通り、甘い蜜のような香りがする紅茶です。
台湾全土で広く生産されていますが、特に有名な産地は「瑞穂郷舞鶴村(鹿野郷高台)」。
蜜香紅茶は害虫である「ウンカ」の働きを利用して茶葉を発酵させるという製法で、香ばしい味わいが魅力的な全発酵茶としても有名です。
密香紅茶に使用される品種は「アッサム種」「台茶8号」「台茶18号」など茶園によってバラバラであることから、同じ「蜜香紅茶」と名付けられていても茶園によって味わいが大きく異なります。
鶴岡紅茶
鶴岡紅茶とは、花蓮縣瑞穂郷鶴岡村で生産される全発酵の紅茶です。
台湾で最も有名な紅茶ブランドとして知られている鶴岡紅茶は、主にアッサム種である台茶8号を栽培しています。
台湾の紅茶産業を牽引してきた鶴岡紅茶ですが、現在では「ブレンド用」「増量用」として生産されていることがほとんど。
「台茶18号」や「蜜香紅茶」といった品種改良が進められた品種との差が開いているものの、品質の割に価格帯がリーズナブルなのでミルクティーなどの大量消費にはうってつけでしょう。
天鶴紅茶
花連県瑞穂郷舞鶴村原にて生産される紅茶のことを「天鶴紅茶」と呼びますが、隣接する他の産地と混乱されやすく、「舞鶴紅茶」「瑞穂紅茶」と呼ばれることも。
天鶴紅茶は、先ほどご紹介した「蜜香紅茶」の発祥の地でもあり、高品質な紅茶を数多く生産する茶園が充実しています。
特に「大葉烏龍種の天鶴蜜香紅茶」はゴールデンティップを豊富に含み、香り豊かで品質も高いといわれています。
また、こちらの市域では高品質な茶葉を多く生産しているだけではなく、柚の香りがする紅茶や蜜香紅茶をさらにさっぱりとさせた不発紅茶などの開発を行うなど、品種改良や新商品の開発にも積極的です。
台湾紅茶なら日月潭!さまざまな味わいを感じよう
台湾紅茶の多くはアッサム種ですが、台湾に自生している茶樹を掛け合わせた「台茶18号」「台茶21号」などといった品種には、台湾ならではの味わいが反映されていましたね。
そして、台湾最大の紅茶産地である日月潭では、昔ながらの台湾紅茶はもちろん、品種改良が進められた新しい台湾紅茶まで幅広く栽培されています。
一口に「台湾紅茶」といっても味わいは大きく異なるため、お気に入りの品種を見つけて見るのも面白そうです!
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