紅茶の知識をさらに深める上で知っておきたいのが、紅茶に関する専門用語ですよね。前回はお茶の品種や紅茶の製造工程、グレードについてご紹介しました。
第二弾の今回は、紅茶の風味や香り、水色の表現に使われる専門用語についてご紹介したいと思います。
絶対に知っていなければいけないと言うわけではありませんが、知っていれば紅茶の知識が広がり、さらにティータイムが楽しくなるかも知れませんね。
それではさっそく解説をはじめましょう!
Contents
紅茶の風味の表現用語
紅茶の味わいや特徴を表す用語は、世界共通で使用されているものが多いです。海外で紅茶を買う時や、ティーサロンで注文する時にも使えるので、ぜひ参考にしてみてください。
強い
風味や味わいを表現する言葉でよく使われるのが、「強い」という言葉です。香りや味わいが強い紅茶は「Strong Flavor」や「Strong Tea」と表現されます。
柔らかい
まろやか、マイルドな風味の紅茶に使われる用語。英語では「Mild」や「Soft」と表現される。渋みが少なくて飲みやすい紅茶に多用される。
香味
香りだけではなく、口から鼻に抜ける風味や味を表現する言葉。「香味が強い」など
特徴
クオリティーシーズンなどに出来る特有の香りや味わい、風味などの特徴全般を指す言葉。英語では「Character(キャラクター)」と表記される。
コク
コクも紅茶を表現する言葉で多用される用語で、特にアッサムなどに使われる。英語では「Body」と表記し、「Full Body」は充分なコクがあるという意味で使用される。
淡い
風味の主張が弱い時や、薄い色合いを表現する用語。英語で「Light」と表記し、軽い味わいを表現したり、茶葉の色が薄い時の表現方法としても使用される。
心地よい渋み
爽やかな渋みで、不快な渋みとは違う紅茶独特の美味しさを表現する言葉。紅茶の美味しさはこの心地よい渋みがあるかどうかが重要視されている。
ブリスク
こちらも心地よい渋みと似た言葉で、のど越しの良いすっきり爽快な味わいを表現する用語。「生き生きとした」という意味があり、特にディンブラ紅茶の表現に使われる。
紅茶の香りの表現用語
紅茶の香りも茶葉の特徴によって様々な表現方法があります。特定の紅茶に使うフレーバーの言葉も多いので、覚えておくと便利です。
フラワリー
花の香りのような、華やかで香り高い紅茶の表現方法。この場合は、フレーバーティーなどの着香茶ではなく、茶葉独自の香りを指す。
草いきれ
爽やかな香気を持ち、穏やかで優しく強い印象の紅茶を表現する用語。強い太陽の光に照らされて、草の茂みからするむっとした熱気をイメージさせる香り。お茶の香りを表現する時によく使われる言葉。
ストロングフレーバー
主張のしっかりした香りを表現する用語。茶葉の発酵度が強い紅茶ほど、ストロングフレーバーが多い。
スモーキーフレーバー
燻した様な燻製香がする紅茶に用いられる用語。中国紅茶のキーモンやラプサンスーチョンの香りを表現する時に使われることが多い。独特の香りだが、飲んだ後にすっきりさせてくれるので、料理と合わせたり味の濃いお菓子と合わせると美味しい。
マスカテル(マスカット)フレーバー
果物のマスカットのように爽やかでフルーティーかつ、華やかな香りをもつ紅茶に使われる。ダージリンの中でも、特にセカンドフラッシュの上質な茶葉を表現する時に多用される。
メンソール香
ハッカのような清涼感のある香りの紅茶に使われる用語。主にセイロン紅茶のウバがこれに当たる。ウバのクオリティーシーズンの茶葉にはこのメンソール香がするものがあり、「ウバフレーバー」とも呼ばれている。
紅茶の水色に関する表現用語
水色とは「すいしょく」と読み、紅茶の色のことを指します。この水色の特徴は、紅茶の美味しさや品質を表現する上でとても大切な用語です。
紅茶を淹れる際に何度も聞いた事がある用語もあると思いますが、よく使われる言葉についてまとめてみました。
クリームダウン
紅茶に含まれるタンニンとカフェインが、緩やかな温度変化によって結合し、人の目には白く濁って見える現象のこと。タンニンが多い紅茶をアイスティーにする時に起こりやすい。少しの熱湯を加えると、一時的に改善することができる。
クリームダウンについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ゴールデンリング
紅茶を注いだティーカップの内側に見える、金色の環。太陽の周りに見えるコロナに似ているので「コロナ」とも呼ばれる。良質な紅茶の証で、セイロン茶のウバによく見られる。
明るい
透明感があり、澄んだ明るい水色を指す。英語では「Bright」と表記される。日本語では「冴えた色」が一番適当な言葉。明るい水色は、美味しい紅茶の条件の一つとも言える。
ブリスク
紅茶の風味を表現する用語としても使う「ブリスク」は、水色の表現でも使用する。こちらも意味は似ていて、明るく生き生きした様子が見られる水色に対して使う。
ダル
濁ったという意味の「Dull」はその言葉通り、不透明で濁った水色を表現する用語に用いられる。はっきりしない、だらだらしたなどの日本語の意味に通じる。
抽出液
熱湯で淹れた紅茶や水出しで入れた紅茶など、全ての紅茶液を指して使われる用語。英語では「Liquor」と表記され、良い紅茶のことを「Good Liquor」とも表現する。
まとめ
紅茶の専門用語は特殊なものも多いですね。聞き慣れない間は「?」と思うこともあると思いますが、よく使われている言葉から覚えてみてはいかがでしょうか?
- 強い(Strong)
- 心地よい渋み(Pungent)
- コク(Body)
- ブリスク(Brisk)
- フラワリー(Flowery)
- スモーキーフレーバー(Smokey Flavor)
- マスカテルフレーバー(Muscatel Flavor)
- クリームダウン(Creme Down)
- ゴールデンリング(Golden Ring)
- 明るい(Blight)
自分の好みの紅茶を見つける時にも、紅茶の専門用語はとても役に立ちます。カフェや販売店員さんに伝える時にも、ぜひ使ってみてくださいね。
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