紅茶

英国の常識?イギリス人が楽しむ紅茶の飲み方と意外な紅茶事情

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紅茶文化と言えば、まず思い浮かぶのがイギリスですよね。イギリスには紅茶に関することわざや習慣があるほど、紅茶は人々の生活に根付いています。

そんな紅茶大国イギリスの人達は、いったいどんな風に紅茶を楽しんでいるのでしょうか?

意外と知らないイギリス人の紅茶事情や普段の飲み方について、今回はご紹介したいと思います。

あなたが思い描いていたイギリスと紅茶のイメージが、ガラッと変わるかも知れませんね。

イギリス人は一日に何回紅茶を飲む?


紅茶好きのイギリスでは、一日に多い人で9回、平均でも7~8回は紅茶を飲んでいると言われています。

さらに一回のティータイムにお代わりをしていれば、さらに多く飲んでいることになりますね。

イギリスでは一日の中で紅茶を飲む時間が決まっていて、それぞれの時間に名前がつけられています。時代や地方によっても様々ですが、一般的なティータイムをご紹介します。

アーリーモーニングティー(起床後7:00)

朝、目が覚めてからベッドの中でいただく、一日の始まりに飲む紅茶のこと。

元々はヴィクトリア時代の貴族の習慣でしたが、現在では週末に夫が妻の為に紅茶を淹れてベッドにもっていくという形で残っています。

ブレックファースト(朝食時8:00)

朝食と一緒に飲む紅茶のこと。イギリスの朝食は、ボリュームのあるメニューを時間をかけてゆっくり楽しみます。

イギリスでは、朝の紅茶はミルクティーが定番です。そのためブレックファーストの茶葉は、ミルクに合うブレンドがされていることがほとんどです。

イレブンジス(昼食前11:00)

ヴィクトリア時代、メイドたちが朝の仕事がひと段落した後の短いティータイムとして、楽しんでいたのがイレブンジスの始まりです。

現代でも、オフィスや工場などで11時になると一斉に紅茶が配られて、ティーブレイクを楽しんでいるところもあるようです。

ランチティー(昼食時13:00)

昼食と一緒に飲む紅茶のこと。イギリスの昼食は日本より少し遅めで、だいたい13時頃です。

イギリスの朝食はボリュームがあるので、昼食は軽めにとる人が多いようです。イギリスの昼食はサンドイッチにミルクティーが定番メニューです。

ミッディティーブレイク(おやつ15:00)

少し小腹が空くおやつの時間に飲む紅茶を、ミッディティーブレイクと言います。15分位の軽いティータイムには、ビスケットやショートブレッドなどの焼き菓子が用意されます。

ショートブレッドはバターの香りとサクサクした食感のクッキーのことで、イギリスの人々が大好きなお菓子のひとつです。

ファイブオクロック(仕事後17:00)

仕事後に軽食と一緒に飲む紅茶のこと。

例えば観劇を見に行く前など、夕飯が遅くなる時に夕飯前の腹ごしらえとして、ちょっとのおつまみと一緒に紅茶を飲んだりする習慣のことを言います。

ハイティー/ミートティー/ディナーティー(夕食時19:00)

ハイティーは、スコットランドやアイルランドの労働者階級から始まった習慣です。

肉や魚、卵などの食事と一緒にスコーンやケーキなどの甘いものも用意され、かなりボリュームのあるものでした。現在はミートティーやディナーティーとも呼ばれています。

アフターディナーティー(夕食後20:00)

夕食後のくつろいだ時間に飲む紅茶のこと。少し薄めのミルクティーに甘いチョコレートなどのお菓子を一緒に楽しむことが多いようです。

ナイトティー(就寝前21:00)

就寝前に飲む紅茶のこと。

一日の終わりを紅茶でリラックスさせ、よく眠れるようになります。カフェインで目が覚めてしまうのが心配な時は、カフェインレスのものやハーブティーなどを飲みます。

イギリスの❝アフタヌーンティー❞とは

日本でアフタヌーンティーというと、スコーン・サンドイッチ・ケーキをのせた3段トレーの優雅なティースタイルを思い浮かべますよね。

しかし、イギリスではアフタヌーンティー=単純に❝午後に飲む紅茶とケーキのこと❞を指します。

ホテルやティールームで提供される3段トレーのティースタイルは「フルアフタヌーンティー」と呼ばれ、日常のティータイムとは違った特別なものとされているようです。

紅茶の国イギリスでも、3段トレースタイルは日常ではあまり見かけないものなのですね。

アフタヌーンティーにぴったりの紅茶はこちらの記事でご紹介しています。

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リーフティーよりティーバッグ!


紅茶好きの国なら、誰もが紅茶の茶葉にもこだわって素敵なカップ&ソーサーで飲んでいるのだろうなと思いますが、実際はどうなのでしょう?

実はイギリスの日常紅茶を飲む時のカップは、圧倒的にマグカップが多いです。そして茶葉もリーフティーよりもティーバッグが主流になっています。

英国紅茶協会によると、イギリスの紅茶消費量の96%以上がティーバッグと言われています。それも「ピージーチップス」や「テトリー」などのスーパーで手に入る大容量のティーバッグを選ぶ人が多いそう。

日常に飲む紅茶は美味しさと手軽さを一番に、気取らずにティータイムを楽しむのがイギリス流なんですね。

そして、ここぞという時には紅茶のフルセットを用意し、ティーフードと美味しいケーキ、たっぷりの紅茶でお客様をおもてなしする。

その時々に応じてスタイルを変えて楽しむ、どちらも素敵なイギリスの紅茶文化ですね。

紅茶は自分流!大切なのはおもてなしの心


イギリス人にとってティータイムは、「会話の時間を楽しむためのもの」という考えがあります。淹れ方や作法にしばられず、自分流に楽しむことを一番大切にしています。

紅茶を美味しくれるための方法としてゴールデンルールがありますが、イギリス人に聞くと「as you like(あなたの好きなように淹れて)」と返答されることもあるようです。

そして、イギリス人は紅茶でおもてなしをする時には必ず、お客様が好みの濃さに変えられるようにホットウォータージャグ(お湯差し)を紅茶と一緒に用意します。

もちろんティータイムの合間には、お客様に「楽しんでいますか?」と尋ねる気配りも忘れません。

そうしたおもてなしの心遣いは、淹れ方や作法を大切にするよりも相手の心に伝わりますよね。

イギリス人が大切にするティータイムの心得は、私達日本人もぜひ参考にしたいです。

イギリスの紅茶文化はこちらの記事でもご紹介しています。

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イギリス流紅茶の楽しみ方からティータイムを学ぼう


いかがでしたでしょうか?

イギリス人が普段飲んでいる紅茶は、意外にもマグカップでティーバッグ派が多数ということが分かりました。

また、一日に何回もティータイムがあることは、やはり紅茶好きなイギリスらしい習慣ですね。

普段の紅茶は、肩肘張らずにリラックスするためのもの。そしてお客様を招待する時は、とびきりのティーセットとお菓子を用意しておもてなしの心を大切にすること。どちらも素敵な紅茶習慣ですよね。

イギリス流の紅茶の楽しみ方をぜひ参考にして、あなたも素敵なティータイムを楽しんでください。

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パティシエ兼ティーインストラクター。今までの知識と経験を活かし、皆様に紅茶の素晴らしさを伝えるため、webライターとして活躍中。美味しい紅茶は人生を豊かにしてくれます。好きな紅茶はダージリンオータムナル