皆さんは「ティーインストラクター」という資格があることをご存知でしょうか?
その名前の通り、紅茶に深く関わる資格だとは理解できても、どのような知識を有していてどのような活躍の場があるかは案外わかりにくいものです。
そこで今回は、ティーインストラクターの役割や資格の取り方、資格を活かせる仕事をご紹介します。
Contents
ティーインストラクターとは
ティーインストラクターとは、紅茶に関する正しい知識や、美味しい紅茶の淹れ方を教える人材を認定する民間資格です。
ティーインストラクターには3つの種類があり、それぞれに難易度が異なります。以下に詳しくまとめてみましょう。
ジュニア
ティーインストラクターの「ジュニア」は、養成研究に参加して単位取得後、認定試験に合格すれば取得できます。
レベルは3種類のうち最も易しく、合格率は97%程度。研修をしっかりと聞いていれば合格できることがほとんどでしょう。
ジュニア資格取得後は、カルチャー教室やセミナーなどで講師として活躍できるように!
シニア
ジュニア資格の次に難易度が高いのは「シニア」です。シニアはジュニア資格を取得した後、5年以上の実務経験が必要です。
それだけではなく、日本紅茶協会が定めた受験資格を有するものでなければならないため、取得までに多くの歳月が必要になります。
シニア資格の受験資格を得るためには、実務経験と海外研修が必須です!
マスター
3種類の資格の中で最も難易度が高い「マスター」は、シニア資格を取得した後、10年以上の実務経験が必要です。
その他には、協会が定める基準をクリアし且たり、日本紅茶協会の資格認定委員会によって「人格」「識見」「実績」が公正に認められることなど、厳しい条件が課せられます。
マスター資格は紅茶に関する知識やスキルだけではなく、人格も評価の対象に!
ティーインストラクターの資格の取り方
ティーインストラクターの資格を取る場合、まずは「ジュニア資格」からのスタートとなります。
ジュニア資格を取得するためには、日本紅茶協会が主催する養成研修を受講して年間30単位を取得後、認定資格に合格する必要があります。
養成研修の受講料は、テキスト代や消費税などを含めて「合計297,000円」。
まとまった金額が必要になるため、予算の計画はしっかりと行ないましょう。(受講料270,000円、消費税27,000円 (※この他に、資格認定試験受験料10,000円並びに認定登録料10,000円等が必要となります。)
また、ジュニア取得後は「シニア」「マスター」などの上級資格に挑戦できます。
上級資格を受験するためには、海外研修に出向いたり紅茶業界での実務経験が必要になったりと、それぞれの判断基準があります。
ティーインストラクター養成研修では何を学ぶ?
ティーインストラクター養成研修は、資格取得のために必ず受講しなければいけない研修です。
ここでは、養成研修で学ぶ主な内容についてご紹介します。
紅茶に関する正しい知識
ティーインストラクター(ジュニア)の役割は、一人でも多くの人に紅茶の楽しさを伝え、紅茶を世の中に普及させること。
そのため養成研修では、紅茶に関する正しい知識や人への伝え方などを重点的に学びます。
具体的には「お茶の歴史」「日本国外での紅茶文化」「紅茶の種類や特徴」「商品知識」などで、学ぶトピックは多岐にわたります。
紅茶に関する正しい知識を身につけることで、ティーインストラクターとしてより多くの人に正確な情報を発信できるようになるでしょう。
美味しい紅茶の淹れ方
紅茶の普及に努めるティーインストラクターは、紅茶に関する正しい知識だけではなく、実際に美味しい紅茶を淹れたり、紅茶の特性に合わせた楽しみ方を伝えたりする必要があります。
したがって、養成研修では「紅茶の美味しい淹れ方」について詳しく学び、茶葉やシーンに合わせたバリエーションなども深く追求します。
美味しい紅茶の淹れ方をマスターすることで紅茶本来の魅力が発揮されやすくなり、紅茶の普及活動にもプラスの影響が及ぼされるでしょう。
ティーインストラクターの資格が活かせる仕事3選
ここでは、ティーインストラクターの資格を活かせる仕事をご紹介します。
「ティーインストラクターを職業にしたい」「資格取得後の進路に役立てたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
カフェ店員
ティーインストラクターは紅茶に関する正しい知識と美味しい淹れ方を熟知しているため、紅茶を多く扱うカフェなどの飲食店関係で役立ちそうです。
ティーインストラクターの資格があることで「紅茶に対する深い知識がある」と判断されるため、採用が有利に働く可能性もあります。
ただし、ティーインストラクターの資格は、紅茶店などの飲食店で働く際に必須の資格ではありません。
無資格でも飲食店で働けるため、受講料を支払ってまで資格を取得すべきかは自己判断になります。
カルチャー教室やセミナーの講師
ティーインストラクター(ジュニア)と取得すると、日本紅茶協会より「教室やセミナーで講師として活動しても良い」という許可が降ります。
自分の判断で紅茶のカルチャー教室やセミナーを開催できるため、より自由に紅茶の魅力を伝えられますよね。
ただし、カルチャー教室やセミナーで講師として活動する場合は、仕事というよりも「趣味」の領域に近い印象です。
講師の仕事だけでは十分な収入につながらないケースも珍しくないため、副業として始めるという方法を選ぶ人も少なくありません。
日本紅茶協会での養成研究講師
「シニア」「マスター」の上級資格では、日本紅茶協会が主催する研修・講座などの講師を務められます。
研修や講座は長期間にわたって行なわれるため講師としての仕事も安定していて、カルチャー教室やセミナーに比べると収入面も潤いそう。
ただし、研修の受講者自体が少ない場合は講師としての仕事も減ってしまうことが予想されるため、絶対に安定しているとは言いきれないでしょう。
ティーインストラクターの資格取得を目指してみよう!
ティーインストラクターの使命は、「紅茶に関する正しい知識の普及」「美味しい紅茶の飲み方やバラエティの普及」の2点です。
紅茶の普及活動をしていく中では、必ず紅茶に関わる深い知識や美味しく淹れるスキルなどが必要。
そのための学びの場として整えられているのが「ティーインストラクター養成研修」でした。
ティーインストラクターの資格を取得することで紅茶に関する知識がより高まり、普及活動にも良い影響を与えるでしょう。
ただし、ティーインストラクターの資格は就職や仕事につながる可能性はやや低く、本人の努力次第というところもあります。
ティーインストラクターとして収入を得たいのであれば、自分なりのビジネスイメージを膨らませたり、就職に有利な他の資格取得も検討したりしてみるのも良いかもしれません。
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