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紅茶のおいしさを長期間楽しみたい場合は、茶葉の保存方法に意識を向けてみることが大切です。
保存方法はいろいろありますが、中には「茶葉を冷蔵庫に入れて保存している」という人も少なくありません。
冷蔵庫保存すると茶葉が長持ちしそうですが、実は真逆!冷蔵庫保存は紅茶の風味を落とす要因の一つとして指摘されています。
そこで今回は、茶葉の劣化を防いで紅茶本来の華やかな風味を保つために、茶葉の正しい保存方法について紹介します。
Contents
紅茶の正しい保存方法は?
「紅茶の冷蔵庫保存は茶葉の劣化を招く」といわれていますが、それはなぜなのでしょうか?
ここでは、紅茶の冷蔵庫保存が適さない理由と、正しい保存方法についてまとめます。
紅茶の冷蔵庫保存はNG
基本的に、紅茶の冷蔵庫保存はNGです。なぜなら、紅茶を淹れる際に茶葉を冷蔵庫から取り出したり閉まったりすることで「温度変化」が生じるから。
冷蔵庫への出し入れが頻繁になればなるほど茶葉に温度変化が生じ、茶葉を入れている袋や缶に水滴がつきやすくなります。
茶葉に水滴がついてしまうと、本来なら乾燥状態を保たなければいけない茶葉に水分が含まれてしまい、茶葉が湿気ってしまいます。
この湿気によって紅茶の劣化が進むと考えられているため、温度変化が生じやすい冷蔵庫保存はおすすめできません。
冷蔵庫保存で「イヤな臭い」が移る?
紅茶を冷蔵庫保存してしまった人の中には、「茶葉に冷蔵庫のイヤな臭いが移ってしまった!」と嘆く人も見られます。
冷蔵庫の中には様々な食品が入っているだけではなく、使用年数に応じて「冷蔵庫独特の臭い」も生じてしまいやすいですよね。
紅茶には「周囲のものの臭いを吸い取る」という消臭効果があるため、冷蔵庫の臭いが強ければ強いほど、茶葉が冷蔵庫の臭いを吸い取ってしまう可能性もあるでしょう。
紅茶の香りは華やかで繊細、そしてとても上品です。
香り高さが紅茶の大きな魅力の一つともいえるのに、冷蔵庫保存することでその香りが失われるだけではなく、冷蔵庫の臭いがする紅茶になってしまうのでとても残念。
冷蔵庫の臭いがする紅茶にしないためにも、茶葉の冷蔵庫保存は徹底して控えるようにしましょう。
紅茶は「常温」「日光遮断」で保存がおすすめ
紅茶の保存におすすめなのは、冷蔵庫に入れるのではなく「常温保存」です。
常温といっても直射日光が当たってしまうと茶葉の痛みにもつながるため、日光が当たらず湿気がこもりにくい冷暗所が適しているでしょう。
風通しのいい棚や十分な広さが確保できる食料パントリーなら、茶葉にとって天敵である湿気から守れます。
また、どうしても日光が当たってしまう場合は、日光を遮断する効果のある保存瓶や缶を使用するなどの対策が有効です。
温度変化しやすい場所にも要注意!
他には、コンロの近くやトースターの周辺など、温度変化しやすい場所での保存にも注意を払いましょう。
たとえ冷蔵庫に保存しなくても、温度変化によって水滴は生じやすくなります。キッチン周りで茶葉を補完する場合は、必ず「温度変化が少ないかどうか」を確認するようにしてください。
湿度が高いと劣化しやすい!
紅茶は湿度が高いと劣化してしまいやすいという特徴があります。
- 冷蔵庫内で保管する
- コンロの周辺に置いておく
- 脱衣所などの近くで保管する
など、湿気が高くなってしまいやすい場所での保管は避けるようにしましょう。
紅茶に賞味期限はある?
茶葉の保存方法は、紅茶をおいしく入れるために大切です。しかし、それだけでは不十分。本当においしい紅茶を入れたいのであれば、紅茶の賞味期限にも注目すべきです。
一般的に、開封後の紅茶は徐々に酸化していくため味わいが落ちやすく、2ヶ月程度で味わいが落ちるといわれています。開封した後の紅茶は2ヶ月を目安にして使い切るのがいいでしょう。
未開封の紅茶に限っては、製造から1〜3年の賞味期限が一般的ですが、メーカーや茶葉の質によっては5年以上も持つ場合があります。
どちらにしても、保存状況によってはメーカーが示した賞味期限まで持たない場合も考えられます。
開封時はもちろんですが、未開封の紅茶であってもできるだけ早めに使い切った方がよさそうです。
「フレーバードティー」は特に注意を
一般的な茶葉の賞味期限は「開封後2ヶ月」「未開封で3年程度」といわれていますが、茶葉に香りをつけたフレーバードティーやハーブとブレンドされていたりする紅茶は特に注意が必要です。
なぜなら、茶葉に香りをつけた紅茶は酸化によって香りが弱くなったり香りの質が低下したりしやすく、賞味期限に達する頃には本来のおいしさを保てないことが少なくないからです。
「アールグレイティー」「ハーブブレンドティー」などは、特に早めに使い切るように意識した方がいいかもしれません。
賞味期限が切れた紅茶の活用方法
賞味期限が切れてしまった紅茶は、もう飲むことはできないのでしょうか?カビが生えたり腐った臭いがしていなければ飲むという人もいますが、気分的に不安になってしまう人も少なくありません。
そこでおすすめなのが、茶葉を捨てずに「再利用」してみることです。
紅茶には「消臭効果」「肥料効果」「調整効果」など素晴らしい働きがたくさんあります。「飲む」以外の使い方であれば、賞味期限が切れてしまった紅茶でも有効活用できるでしょう。
賞味期限切れの紅茶が活躍してくれるシーンは「うがい液として」「ポプリを作る」「家庭菜園の肥料代わりに」など、様々です。
以下の記事では賞味期限が切れた紅茶の活用方法について詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
劣化しにくい紅茶の選び方や買い方は?
紅茶の賞味期限はメーカーや銘柄によっても異なりますが、一般的に「未開封で1〜3年」「開封後で2ヶ月」といわれています。
できるだけ早く飲みきってしまうのが理想的ですが、なかなかそうもいきませんよね。
そんなときは劣化しにくい容器を使用して保管するだけではなく、最初から「劣化しにくい紅茶を選んで購入する」という工夫もおすすめです。
ここでは、劣化しにくい茶葉の特徴や少しでも長く紅茶を楽しむための賢い買い方について紹介してみたいと思います。
「大きな茶葉」を選ぶ
紅茶の茶葉と一口にいっても、その形状や大きさは様々です。
紅茶の劣化が進みやすいのは「茶葉に湿気がついてしまったとき」と紹介しましたが、茶葉の大きさが細かければ細かいほど茶葉と茶葉の間に隙間が生まれます。
その隙間に湿気が溜まって茶葉の劣化に繋がると考えると、できるだけ大きな茶葉(フルリーフ)を選ぶ方がいいといえるでしょう。
リーフタイプの茶葉の中には「茶の葉っぱそのものの形を残している」ものもあれば「葉っぱを半分程度にカットしている」ものまで様々です。
劣化のしにくさで茶葉を選ぶなら、茶葉の形状が大きな「フルリーフタイプ」がおすすめです。
茶葉の形状や種類・等級などについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
「オータムナル」は避ける
オータムナルとは、秋に収穫された茶葉を使用して作られた紅茶です。
砂糖を入れなくてもまろやかな甘みがあり、フルボディーのようなどっしりと芳醇な香りと飲み口を楽しめるのが特徴的。
ファンも多いオータムナルですが、香りの華やかなセカンドフラッシュ(夏摘み)に比べると香りが飛んでしまいやすく、長期保存に向かないと指摘する専門家も少なくありません。
長期保存する場合はオータムナルではなく、香りが比較的残りやすいセカンドフラッシュや、熟成することで味わいが増すといわれている「キームン」を選んでみましょう。
「フレーバードティーは避ける」
フレーバードティーとは、紅茶の茶葉に天然香料や人工香料で香りを付けた紅茶のことを指します。
代表的なフレーバードティーといえば、ベルガモットの香りが爽やかな「アールグレイティー」ではないでしょうか。
紅茶の茶葉にベルガモットの香料を着香したり、ベルガモットの皮を乾燥させて茶葉にブレンドしたりして、紅茶とフルーツの香りをミックスさせます。
そのほかにも「バニラ風味の紅茶」「ハーブをブレンドした紅茶」など様々なフレーバードティーがありますが、このように着香したものは香りが揮発してしまいやすいといえます。
特に、果皮やハーブをブレンドするのではなく「香料」を使用して茶葉に香りを付けた場合は、香料の品質によって香りが持続しにくい場合も。
どのような香料が使用されているかを知りたくても、着香工程がパッケージに記されていないことの方が多いでしょう。
これらの観点から考えると、少しでも長持ちさせたい場合はフレーバードティーは避け、一般的なリーフタイプの紅茶がおすすめです。
紅茶の保存におすすめの容器
ここでは、紅茶の保存におすすめの容器を紹介します。容器の素材によって特徴も異なるため、素材の違いについても学んでみましょう。
ケユカ [日本製] 紅茶缶 100g
シルバーの洗練された雰囲気が印象的なのは、茶葉の保存に便利な「中蓋つき」の茶筒です。
スチール素材なので遮光性が高く、茶葉にダメージを与える日光からしっかりと中身を守ってくれます。
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紅茶の保存に向かいない容器の特徴
紅茶は湿気や直射日光に弱いため、それらを遮断しやすい「スチール」「アルミ」などの素材を使用した容器や、蓋をしっかり閉められるタイプの容器がおすすめです。
一方で、日光を通してしまう透明なガラス容器や密閉しにくい容器などで保存してしまうと、紅茶の劣化を速めてしまうこともあるため気をつけましょう。
紅茶の「冷蔵庫保存」はNG!常温保存で茶葉の風味を守ろう
紅茶の保存をしっかりすることで、茶葉の品質が保たれて紅茶本来の風味を維持しやすくなります。
「冷蔵庫で保存した方が持つのでは?」と思われがちですが、冷蔵庫保存してしまうと返って茶葉の湿気を招いてしまうため、できるだけ「常温」「日光遮断」で保存しましょう。
また、おいしい紅茶を楽しむためには、茶葉の保存状態だけではなく、茶葉の賞味期限を頭に入れておくことも大切です。
開封後は2ヶ月、未開封であれば1〜3年を目安に使い切るようにすると、紅茶本来の味わいを堪能できるはずです。
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