濃厚なチーズの味わいが美味しい「チーズケーキ」!チーズの種類や作り方によっても色々なバリエーションがあり、どんな味なんだろう?とワクワクするお菓子の一つですよね。
チーズケーキは紅茶と合わせて楽しむと、より一層豊かな風味が楽しめます。そこで、今回はチーズケーキのタイプ別におすすめする紅茶や、紅茶を使った香り豊かなチーズケーキレシピをご紹介します。
チーズケーキと紅茶のマリアージュをぜひ楽しんでください。
チーズケーキのはじまり
チーズケーキはチーズを主材料にして作られたお菓子のことをいいます。ひとつのケーキに何種類もの作り方があるのはとてもめずらしく、それだけ歴史が長いお菓子ということでもあります。
チーズケーキの起源は紀元前766年までさかのぼります。当時、古代ギリシャで開催されていたオリンピックの間、出場するアスリートたちにチーズを使ったお菓子のようなものが振舞われていたという記録が残っているようです。
現代のチーズケーキの形状や見た目とはまったく違うものですが、そんなに昔からチーズケーキが食べられていたなんて驚きですよね。
そしてチーズケーキは多くの国で作られており、その国独自のレシピがたくさんあります。チーズの数だけチーズケーキがあるといわれているほど、多彩な味わいを楽しむことができます。
ちょっと癖のあるブルーチーズを使ったチーズケーキはお酒との相性も良いですし、フレッシュなフロマージュブランなどはフルーツと合わせても美味しいです。
チーズケーキのタイプ別おすすめ紅茶
チーズケーキは作り方によって大きく3つにタイプを分けることができます。それぞれのケーキの特徴と、相性の良いおすすめ紅茶をご紹介します。
スフレチーズケーキ
スフレチーズケーキは、実は日本発祥のチーズケーキです。日本ではスタンダードなタイプですが、海外では「Japanese Cheesecake」と呼ばれて売られていることがあります。
スフレチーズケーキは、卵白を泡立ててメレンゲを作り、たっぷり生地に混ぜ合わせて焼き上げた軽い食感のチーズケーキです。通常のスフレケーキとは違い、時間が経ってもしぼむことはありません。
また、他のチーズケーキには生クリームを多く使用しますが、スフレチーズケーキは代わりに牛乳を使うので他の作り方に比べて口当たりも軽く、カロリーも低いチーズケーキです。
もしダイエット中にどうしてもチーズケーキが食べたくなったら、スフレチーズケーキを選ぶのがおすすめですよ。
そんなふわふわな食感でチーズの風味も優しいスフレチーズケーキには、すっきりして渋みも程よい紅茶が合います。
特におすすめがスリランカのヌワラエリヤやインドの二ルギリです。どちらもすっきりした後味で、スフレチーズの良さを引き立ててくれる紅茶です。
ベイクドチーズケーキ
チーズケーキの中で一番人気があるのがこちらのベイクドチーズケーキではないでしょうか?国ならではの特徴が出るタイプなので、ニューヨークチーズケーキやバスクチーズケーキなど、地名がついたものも多くあります。
ベイクドとは「焼く」という意味で、クリームチーズなどの柔らかく塩分の少ないチーズと、卵黄、粉類などを混ぜて焼いたチーズケーキです。
レシピにより違いはありますが、どっしりとした食べごたえとチーズの濃厚さを一番感じられるタイプのチーズケーキです。
しっかり焼いて作るため他のチーズケーキよりも保存がきき、プレゼントや作り置きのお菓子としても人気があります。
そんな濃厚なチーズケーキに合う紅茶は、味わいがしっかりしていてまろやかなコクがあるものを選びましょう。
例えば、インドのアッサムやスリランカのディンブラ、アフリカのケニアもおすすめです。ちょっと濃いめのストレートで合わせてみてください。
また、スモーキーな香りのキームンやルフナも大人のマリアージュが楽しめます。
レアチーズケーキ
レアチーズケーキは読んで名のごとく、オーブンで焼かずに作られたチーズケーキのことです。
クリームチーズやマスカルポーネなどのフレッシュなチーズに、生クリームや砂糖を混ぜ合わせ冷やし固めます。
ゼラチンや寒天などで凝固させるレシピが多いですが、レモン汁の酸によってタンパク質を凝固させるレシピなど、その方法は様々です。
レアチーズケーキは火を通さないため、手軽に作れるチーズケーキとして家庭でも人気があります。チョコレートやコーヒー、抹茶にいちごなどたくさんのアレンジレシピもありますね。
さっぱりとした味わいのみずみずしいレアチーズケーキには、アールグレイなどのフレーバーティーがおすすめです。紅茶の香りとチーズの風味が合わさり、お互いの良さを引き立てます。夏にはアイスティーで楽しむのも良いですね。
レシピ:香り豊かな紅茶のベイクドチーズケーキ
アールグレイの爽やかな香りとしっとり濃厚なチーズの味わいが美味しいベイクドチーズケーキです。
オレンジピールやくるみなどを生地に入れて焼いても美味しいですよ。おもてなしやお祝いの時のケーキにもおすすめです。
▼底生地
- グラハムビスケット/50g
- アールグレイ茶葉/ティーバッグ1袋
- 無塩バター(溶かし)/30g
▼チーズケーキ生地
- クリームチーズ/200g
- グラニュー糖/65g
- 卵/1個
- アールグレイ茶葉/ティーバッグ1袋
- 水50㏄
- 生クリーム/150㏄
- レモン汁/15㏄
- 薄力粉/30g
▼底生地
- ビニール袋にグラハムビスケットを入れて、めん棒や瓶の底で叩いて細かく砕く。
- アールグレイのティーバッグから茶葉を出し、溶かしバターと共にビニール袋に入れてよく揉みこむ。
- クッキングシートを敷いたケーキ型の底に敷き詰めて、しっかり上から押して固める。冷蔵庫で冷やしておく。
▼チーズケーキ生地
- 手鍋に水とティーバッグから出したアールグレイの茶葉を入れ、火にかける。沸騰したら火をとめ、蓋をして5分ほど蒸らす。生クリームを加えて冷めるまでおいておく。
- ボウルにクリームチーズを入れ、木べらでなめらかになるまでよく練る。グラニュー糖を入れ、さらによく混ぜる。
- 卵を少しずつ入れ、泡だて器で混ぜる。なめらかな状態になったらレモン汁を加えさらに混ぜ合わせる。
- 冷めた①を茶葉ごと入れてしっかり混ぜ合わせる。薄力粉をふるいながらゴムベラでさっくりと混ぜる。
- 底生地を敷いたケーキ型に流し入れ、180度に予熱したオーブンで40~50分焼成する。焼きあがったら粗熱をとり、ケーキ型ごと冷蔵庫に入れて2~3時間冷やす。(時間がある場合は一晩冷蔵庫にいれましょう。味が落ち着きしっとり濃厚なチーズケーキが楽しめます)
チーズケーキ生地と底生地にもアールグレイを入れることで、紅茶の香り豊かに焼き上がります。お好みでホイップした生クリームを添えて召し上がれ。
チーズケーキと紅茶の相性
濃厚なチーズは、紅茶ともとても相性が良い食べ物です。
紅茶には渋み成分のタンニンが多く含まれています。タンニンは、食べ物の油脂分を分解する作用があり、脂肪分の多いチーズと一緒に味わうことで口の中をさっぱりさせてくれる効果があります。
甘いチーズケーキはティータイムにもぴったり!お好みのチーズケーキと紅茶の組み合わせを色々試しながら、最高のマリアージュを見つけてみてください。
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