サクサクとした生地の食感とカスタードクリームの濃厚な味わいがたまらないシュー生地菓子。小さいお子様からお年寄りまで、誰にでも人気のスイーツですよね。
シュー生地を使ったお菓子は色々ありますが、今回ご紹介するのは「エクレア」というフランス菓子です。
エクレアのシュー生地を上手に焼くポイントや、シュークリームとの違い、一緒に飲みたいおすすめ紅茶などを合わせてご紹介しますので、ぜひご自宅で作ってみてください。
Contents
生地の固さがポイント!基本のエクレアの作り方
基本的にはシュークリームを作る時と同じですが、エクレアの場合は少し固めに生地を仕上げるのがポイントです。
中に詰めるカスタードクリームやデコレーションでアレンジもできるので、まずは基本のエクレアの作り方をマスターしましょう。
[材料:約10本分/所要時間120分]
〈シュー生地〉
- 水/50cc
- 牛乳/50cc
- 無塩バター/45g
- 塩/1g
- グラニュー糖/ひとつまみ
- 薄力粉/60g
- 卵/2~2個半くらい
〈カスタードクリーム〉
- 牛乳/250cc
- 卵黄/3個分
- グラニュー糖/50g
- 薄力粉/20g
- 無塩バター/15g
- バニラオイル/少々
〈デコレーション〉
- コーティング用チョコレート/適宜
[作り方]
〈シュー生地をつくる〉
- 手鍋に水、牛乳、無塩バター、塩、グラニュー糖を入れて火にかける。無塩バターが溶けて沸騰したら火を止め、ふるっておいた薄力粉を一度に加える。粉気がなくなるまで木ベラ(ゴムベラ)で手早く混ぜる。
- 生地がまとまってきたら再度火にかけ、鍋底に生地がついて薄く膜がはったら火を止めて生地をボウルに移す。
- 溶いた全卵を数回に分けて加え、都度木ベラ(ゴムベラ)でよく混ぜる。ボソボソの状態の生地がなめらかになってきたら生地の固さを確認する。生地を木べラですくい上げてまとまってゆっくり落ちるくらいの固さがベスト。生地が温かいうちに口金をつけた絞り袋にいれ、天板に長さ約12㎝の棒状に絞る。分量外の溶き卵(または余った全卵)を表面に刷毛で塗り、フォークの背で形を整える。
- 生地にたっぷりと霧吹きで水を吹きかけ、190℃に予熱したオーブンで20分、生地が膨らんだら温度を170℃に下げてさらに20〜30分程焼成する。焼きあがったらケーキクーラーにのせて冷ます。
〈カスタードクリームをつくる〉
- 手鍋に牛乳を入れて火にかける。鍋肌がふつふつしてきたら火を止める。
- ボウルに卵黄を割り入れほぐす。グラニュー糖を加え、泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。ふるっておいた薄力粉を加えてよく混ぜ合わせる。バニラオイルを加える。
- ①の牛乳をボウルに加えて混ぜ、こしながら再び手鍋に戻す。焦げないようにゴムベラで混ぜながら炊いていく。コシがなくなりツヤがでたら火をとめ、バターを加え混ぜ合わせる。バットにうつして表面にぴったりとラップをし、バットごと氷水にあてて冷やす。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れてしっかり冷やしておく。
〈エクレアを仕上げる〉
- エクレアの底に竹串で3か所ほど穴をあける。
- 冷蔵庫から出したカスタードクリームは、ボウルにうつしてゴムベラで柔らかくほぐし、細い口金を付けた絞り袋に入れる。
- 底の穴に口金をさして、たっぷりとカスタードクリームを絞る。溶かしたコーティング用チョコレートをエクレアの表面につけて出来上がり。
エクレアに合うおすすめ紅茶3選
エクレアに合うおすすめ紅茶を3選ご紹介します。ティータイムの紅茶選びに迷ったらぜひ参考にしてみてください。
アールグレイ
ベルガモットの香りを茶葉につけた人気のフレーバーティー。柑橘の爽やかな香りがふわっと漂い、口の中をさっぱりとさせてくれます。
チョコレートやカスタードクリームは柑橘系と相性が良いので、エクレアにもぴったりの紅茶です。ストレート、ミルクお好みで召し上がってください。
ディンブラ
芳醇な香りと、ほど良い渋みが特徴のスリランカ紅茶。
バランスのとれた味わいで、日本人にも親しみやすい紅茶のひとつです。
ストレートでも、ミルクティーでも美味しく味わえ、シュー菓子やクリーム系のお菓子との相性も良いです。どの紅茶と合わせよう?と迷った時におすすめです。
ニルギリ
南インドの現地語で「青い山」を意味するニルギリ紅茶。
果実を思わせる優しい香りと伝統的な紅茶らしい味わいが特徴で、アレンジティーにも人気の紅茶です。
渋みが少なめなので、紅茶をあまり飲みなれていない方にもおすすめです。シュー生地の食感やカスタードクリームの程よい甘さなど、素材の美味しさを引き立ててくれる紅茶です。
エクレアってどんなお菓子?
エクレアとは細長い形に焼いたシュー生地菓子で、伝統的なフランス菓子のひとつです。
シュー生地の中にカスタードクリームやホイップクリームを詰め、表面にチョコレートやフォンダンをかけているのが特徴です。
エクレアはフランス語で「éclair(エクレール)」といい、稲妻や雷を意味します。この名前の由来にはいくつか諸説があります。
まず、生地を焼いたときにできる表面の亀裂が稲妻に似ているからという説。そして、表面にかけられたチョコレートやフォンダンのコーティングが雷の様に光るからという説。
また、中のクリームが飛び出さないうちに、稲妻のように素早く食べなければならないからという節など、様々なエピソードがあります。
どれもありそうでなさそうな・・名前の由来は面白い話が多いですね。
エクレアとシュークリームの違い
エクレアとシュークリーム、どちらも中にカスタードやホイップクリームを詰めたシュー生地菓子ですが、大きな違いが2つあります。
エクレアは細長いシュー生地に対して、シュークリームは丸い形をしています。それぞれの形の定義は絶対なので、見た目の違いが一番の特徴ともいえます。
そして、エクレアはチョコレートやフォンダンなど表面にコーティングがされているのも大きな特徴です。
フランスではチョコレートがかかっているエクレアを「エクレール・オ・ショコラ」と呼び、エクレアのスタンダードとして好まれています。
フランス菓子の王道の味を紅茶と共に
エクレアは19世紀初頭にフランスのパティシエが考案したといわれている、伝統的なフランス菓子です。
シュー生地のお菓子の中ではシュークリームの方が有名ですが、サクッとした食感の生地やチョコレートのコーティングなど、エクレアならではの美味しさがあります。
シュー菓子はアフタヌーンティーにも人気のお菓子なので、ぜひ基本のシュー生地をマスターしてみてください。
作りたてのサクサク感は作りたてだからこそ味わえる贅沢さです。日々のティータイムに、お土産やプレゼントにぜひ作ってみてください。
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