りんごの甘酸っぱさと、パイ生地のサクサク食感が美味しいアップルパイは、紅茶とも相性の良いお菓子の一つです。
そんなアップルパイの中のりんごフィリングを、香り高い紅茶煮にしてちょっと大人なアップルパイを焼いてみませんか?
アップルパイの起源や歴史、りんごに合う紅茶など、レシピと合わせてご紹介します。
焼き立てのアップルパイと紅茶で美味しいティータイムを楽しみましょう!
アップルパイとは?
アップルパイは、りんごを砂糖で甘く煮たものをパイ生地に包んで、オーブンで焼いたお菓子のことを言います。
世界中で食べられているアップルパイですが、実は国によって形や味付けなど特徴が違います。
日本のアップルパイは、何層にも生地が重なったサクサクの折り込みパイ生地を使うことが多いですが、アメリカやイギリスのアップルパイは、バターを生地に練り込んだホロホロ食感の練り込みパイ生地を使います。
また、イギリスや日本のアップルパイはりんごの砂糖煮を入れて焼きますが、アメリカは生のりんごを生地にのせて焼くスタイルが主流です。
味付けも、日本はシンプルに砂糖とレモン汁が基本ですが、アメリカやイギリスではさらにシナモンやナツメグなどのスパイス類を加えたり、ベリーを入れたりするのが特徴です。
アップルパイと一言でいっても、それぞれの食文化によって様々なアップルパイがありますね。
アップルパイの起源と歴史
アップルパイの最も古いレシピは、1381年イギリスの「The Forme of Cury」という料理本でした。
当時はまだ砂糖が貴重だったため、この頃のアップルパイには砂糖が使われていませんでした。またりんごだけでなくイチジクやレーズンなどの果物やサフランが使われていたようです。
その後、砂糖の普及と共にアップルパイの形も変化し、16世紀には現在のアップルパイのような甘いりんご煮を詰めて焼いた形が完成しました。
その頃にはイギリスだけでなく、フランス、オランダ、イタリア、ドイツなどヨーロッパの多くの国で食べられるようになりました。
アメリカのアップルパイ
アップルパイはアメリカのイメージが強いですが、意外にもアメリカでアップルパイが食べられるようになったのは17世紀末頃でした。
その理由は、それまでアメリカでりんごが栽培されていなかったためです。17世紀始めにヨーロッパからりんごの品種が持ち込まれ、りんごの栽培が北米でも始まりました。
それにより、アメリカでもりんごを使った料理やお菓子が広まり、アップルパイも家庭料理の定番として人気となりました。
アメリカでアップルパイは、日常のデザートとして食べられていますが、クリスマスやお祝い事など、大切な行事の時に食べる習慣もあります。
ヨーロッパよりも歴史は浅いですが、アメリカでは「As American as apple pie(アップルパイのようにアメリカ的だ)」という慣用語ができるほど、アップルパイはアメリカの文化に定着しています。
アップルパイと紅茶の相性
バターたっぷりのパイ生地は、食感は軽いけれど油っぽさが気になります。そんな時、一緒に紅茶を飲むと口の中の油分を洗い流し、さっぱりとさせてくれます。
アップルパイのようなパイ菓子に合わせるなら、渋みとコクのある紅茶がおすすめです。
例えば、インド紅茶のアッサムやスリランカ紅茶のディンブラ、中国紅茶のキームンなどです。
また、アップルパイやタルトタタンのようにりんごを使ったお菓子には、りんごのフレーバティーを合わせても美味しいです。
紅茶を濃いめに淹れて、ミルクを合わせた無糖のミルクティーも、バターを使ったお菓子と相性が良いのでぜひ試してみて下さいね。
紅茶香る大人のアップルパイレシピ
一般的なアップルパイは、中に詰めるりんごを砂糖で煮たものですが、今回は紅茶液で甘く煮たりんごをパイに詰めて焼き上げます。
パイ生地は、冷凍パイシートを使えば手軽に焼くことができます。レシピではバター折り込み不要のパイ生地「パート・ブリゼ」をご紹介します。
紅茶の香りと渋みが加わった、大人なテイストのアップルパイです。
[材料/]
▼パート・ブリゼ
- 薄力粉/150g
- 強力粉/50g
- 砂糖/40g
- 塩/ひとつまみ
- バター/100g
- 冷水/25㏄
▼りんごの紅茶煮フィリング
- りんご/1個
- 砂糖/20g
- 茶葉/9g
- 熱湯/150㏄
- レモン汁/5㏄
[作り方]
▼パート・ブリゼ
- バターは1㎝角に切っておく。冷水と塩を合わせて混ぜておく。材料はすべて冷蔵庫で冷やしておく。
- フードプロセッサーに薄力粉と強力粉を入れ、軽く回して空気を含ませる。バターを入れ、バターが粉と合わさりサラサラになる位まで回す。
- 冷水と塩を加え、ひとまとまりになるまで回す。まとまったら生地を取り出し、軽く手で揉み、ラップに包んで3時間以上寝かせる。
▼りんごの紅茶フィリング
- 濃いめの紅茶を淹れ、茶葉を取り除いておく。
- りんご皮をむいて8つ割りにしてさらに1㎝幅のいちょう切りにする。
- 手鍋にりんごと紅茶、砂糖を入れ、火にかける。沸騰したら中火にし、落とし蓋をして10~15分ほど煮詰める。
- 水分がなくなったらレモン汁を加え、火からおろしてバットに移して冷ます。
▼成形方法
- 冷蔵庫で休ませたパイ生地を取り出し、打ち粉をしてめん棒で叩いて生地を伸ばす。長方形に伸ばしたら3つ折りにしてさらに伸ばす。これを2回繰り返す。
- 3㎜位の厚さに伸ばしたら、10㎝の正方形にカットする。(冷凍パイシートはここから始める)
- パイ生地の中央に冷めたりんご紅茶煮を置き、対になる角を合わせて三角形の形に成形する。
- 生地を重ねたところをフォークで押して生地同士をしっかりつける。表面に卵黄を塗って、爪楊枝で数ヶ所穴をあける。
- 200℃に予熱したオーブンで15分焼き、180℃に下げて15~25分焼成する。
手作りアップルパイで素敵なティータイムを
いかがでしたでしょうか?
紅茶香るりんごフィリングをたっぷり詰めて、サクサクのパイ生地で焼いたアップルパイは、紅茶にもぴったりのスイーツです。
冷凍パイシートを使えば、手軽に作れるのでぜひ試してみて下さい。りんごの紅茶煮は、たくさん作ってヨーグルトや紅茶に入れても美味しいですよ。
焼き立ての紅茶アップルパイで、優雅なティータイムを楽しん下さい。
冷凍パイシートを使ったミルフィーユのレシピもおすすめです!
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