クリスマスのお祝いに欠かせないシュトーレン。日本でもパン屋さんやお菓子屋さんで見かけることが多くなってきましたね。
薄くスライスして紅茶と合わせれば、まさに至福のひととき。そんなシュトーレンの生地に紅茶をプラスしてアレンジした、「紅茶のシュトーレン」の作り方を今回はご紹介します。
今年のクリスマスは手作りのシュトーレンで、ティータイムを楽しみませんか?
Contents
シュトーレンとは
シュトーレンは、洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツをたっぷりと生地に入れ、焼き上げたあとに砂糖でコーティングしたドイツの伝統的な菓子パンです。
クリスマスが来る1~2か月前に焼き、クリスマスまでの間に毎日少しずつスライスして食べながら楽しみます。シュトーレンは日持ちも長く、時間が経つほどにフルーツの甘さやナッツの香ばしさなどが際立ち、味わいも熟成されていきます。
シュトーレンの歴史
シュトーレンの歴史は古く、1329年ドイツのナウルムブルクという都市で誕生しました。シュトーレンは当初、司教様に献上するクリスマスの贈り物とされていて、その形は幼子イエスを布で包んだようだとも言われています。
誕生当時のシュトーレンは、麦粉、イースト、菜種油、水のみで作られた質素な固いパンのようで、あまり美味しいとは言えませんでした。その後、時代と共にバターやミルクなどの乳製品やフルーツ、ナッツなどが加えられ、現在の「贅沢なお祝いのパン菓子」のシュトーレンへと変わっていきました。
司教様への献上品だったシュトーレンが国民食になったのは、1500年に「クリスマスのキリストパン」という名前で販売されたのがきっかけです。1730年にはパン屋組合が巨大シュトーレンを焼き、今でもドイツのドレスデンでは12月に大きなシュトーレンを焼く伝統の「シュトレン祭り」が開催されています。
ドイツ流シュトーレンの食べ方
シュトーレンは、クリスマスまでの間を楽しむパン菓子として毎日少しずつ食べます。実際いつ頃から食べるのかというと、クリスマスイブの4週間前からクリスマスイブまでの間がドイツ流の正統な食べ方のようです。
シュトーレンを食べて、ワクワクしながらクリスマスを迎えるなんて、とても素敵で楽しい伝統習慣ですよね!また、シュトーレンの正しい切り分け方をご存知ですか?
一般的に食べ物は端から切っていきますが、シュトーレンの場合は真ん中から半分に切り、外側に向かって薄くスライスしていきます。食べる分を切ったら切り口を合わせてラップで包みます。乾燥しないようさらにアルミホイルで包んだり、ジップロックなどに入れて保管するのがおすすめです。
基本的にはそのままで食べますが、お好みで生クリームやアイスなどを添えても美味しいです。時間が経つほど美味しくなるシュトーレンを楽しみながら、今年はクリスマスを迎えてみてはいかがでしょうか。
シュトーレンと一緒に飲みたいおすすめ紅茶
たっぷりのフルーツとバターの濃厚な味わいが特徴のシュトーレンは、香りが良く味がしっかりした紅茶と相性が良いです。あっさりした紅茶では、シュトーレンの味の強さに負けてしまうので、渋みやコクのある紅茶を選ぶのがおすすめです。
ウバ
快い渋みとすっとした味わいが特徴のウバは、濃厚なシュトーレンにぴったりの紅茶です。シュトーレンの中に入っているレーズンやオレンジピールのフルーティーな甘さとも良く合い、口の中をさっぱりとさせてくれます。
アールグレイ
柑橘系の香りのフレーバーティーといえばアールグレイですよね。爽やかな香りとすっきりとした味わいで、重めのお菓子との組み合わせも良いです。ストレートはもちろん、お好みでミルクを入れても美味しいですよ。
アッサム
どっしりとしたコクと味わいが特徴のアッサムは、たっぷりミルクをいれた濃厚なミルクティーがおすすめです。シュトーレンは甘さもしっかりあるので、一緒に飲むときは無糖のミルクティーか、甘さ控えめにするとバランスが良いですよ。
シナモンティー
シュトーレンにはスパイスも良く合います。カップに注いだホットティーにシナモンスティックを入れてまぜれば、シナモンの甘くスパイシーな香りが加わり、あっという間にシナモンティーの出来上がりです。お好みで洋酒を数滴入れても。
紅茶が香るシュトーレンのレシピと作り方
シュトーレンは中に入れる具材によってもアレンジを楽しめるパン菓子です。今回は手軽なティーバッグを使った、香り高い「紅茶のシュトーレン」をご紹介します。
▼発酵種
- 牛乳/50g
- 準強力粉(リスドオルなど)/50g
- ドライイースト/4g
▼本生地
- 準強力粉(リスドオルなど)/130g
- アーモンドパウダー/20g
- 無塩バター/60g
- 砂糖/30g
- 塩/2.5g
- 卵黄/1個
- 茶葉(ティーバッグ)/2袋
- 熱湯/30㏄
▼ラム酒漬けフルーツ
- レーズン/50g
- オレンジピール/30g
- クランベリー/20g
- ラム酒/30㏄
- くるみ/30g
- チョコチップ/30g
▼仕上げ
- 溶かしバター/20g
- グラニュー糖/適宜
- 粉糖/適宜
▼ラム酒漬けフルーツと具材の準備
- オレンジピールは5㎜角位に切る。容器にレーズン、クランベリー、オレンジピール、ラム酒を入れ混ぜ合わせ、一晩置いておく。使う前にはしっかりラム酒を切っておく。
- くるみは香ばしい香りがするまでローストしておく。
- 小さい容器にティーバッグの中身と熱湯を入れ、濃いめに抽出しておく。
▼発酵種の作り方
- ボウルに牛乳、粉、ドライイーストを入れて混ぜる。生地がまとまってつるんとするまで5分位手でこねる。
- 丸くまとめたらラップをして30℃位の温かいところで40~50分発酵させる。
▼本生地の作り方
- 発酵種の発酵がのこり10分位になったら作り始める。ボウルに無塩バターを入れて泡立て器でクリーム状にし、砂糖と塩を加えて白っぽくなるまでよく混ぜる。
- 卵を少しずつ加え、その都度よく混ぜる。濃いめに抽出した紅茶液と茶葉を一緒に加えてしっかりと混ぜる。
- 粉とアーモンドパウダーを加えたらゴムベラに変えて、切るようにさっくりと混ぜ合わせる。
- 粉気がなくなったら発酵種をちぎって入れ、完全に混ざって生地が均一になるまで3~5分ほどよくこねる。
- ラム酒を切ったフルーツとくるみ、チョコチップを加えて、具材がまんべんなく生地に混ざるまで手で揉みこむようにしながら混ぜ込む。
- 打ち粉をした台へ出し、めん棒で正方形に伸ばす。
- 中心に向かって両側から生地を折りたたみ、さらにもう一回ずらしてたたむ。(シュトーレンの基本の形)
- 温かいところで30分ほど発酵させる。(発酵後は少しふっくらする程度)
- 175℃に予熱したオーブンで40分ほど焼成する。
- 焼きあがったらすぐに全体に溶かしバターを塗る。裏側もしっかり塗ること。塗り終わったらたっぷりとグラニュー糖をかけ全体を覆う。
- 完全に冷めたら粉糖を全体にかけ、ラップでぴったりと包み熟成させる。
3日ほど経ったら味がなじみ美味しくなります。
クリスマスまでのシュトーレンの楽しみ方
シュトーレン作りは工程も多くかなり本格的で大変ですが、出来上がったものの熟成を楽しみながらクリスマスを迎える時間はとても贅沢です。
紅茶がふわっと香るシュトーレンを薄くスライスして、お気に入りの紅茶と共にぜひ冬のティータイムを楽しんで下さいね!
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