旧暦では一年の始まりとされている2月。まだ寒い日が続きますが、立春(2月4日)を迎えると暦の上ではもう春です。
立春後に吹く強い南風は「春一番」と呼ばれ、徐々に温かい日が訪れます。節分の日には豆まきや恵方巻、ドキドキのバレンタインデーなど楽しいイベントも盛りだくさん。
そんな春の気配を感じる2月におすすめしたいレシピが「紅茶風味のオランジェット」です。
オレンジコンフィにチョコレートをつけたバレンタインでも定番のスイーツを、紅茶風味にアレンジして作ります。
季節のおやつや、大切な方へのプレゼントにぜひ作ってみてください。
Contents
オランジェットってどんなお菓子?
オランジェットは、コンフィ(砂糖漬け)の柑橘類のピールをチョコレートでコーティングしたフランス菓子です。
苦味のあるピールと甘いチョコレートの組み合わせが大人の味わいで、紅茶やコーヒーはもちろん、お酒のお供にも人気ですよね。
オランジェットは、ピールを細長く切って全体にチョコレートをコーティングしたものや、皮つきのまま輪切りにしたコンフィに半分だけチョコレートをつけたものなど、種類も様々です。
柑橘もオレンジを使うのが一般的ですが、レモンやグレープフルーツなどを使った商品もあります。
酸味が強いものやほろ苦いものなど、素材によって味わいも変わるので、ぜひ色々試して好みの味を見つけてみてください。
今が旬!オレンジの品種や特徴を知ろう
一年中スーパーに並んでいるオレンジにも、もちろん旬があります。ここではオレンジの品種や特徴について詳しくご紹介します。
オレンジの主な3種類
オレンジの主な種類は、バレンシア、ネーブル、ブラッドオレンジの3種類です。
現在国内で流通しているもののほとんどがアメリカなどの輸入品ですが、少量ながら国産オレンジも生産されています。
それぞれの特徴としては、バレンシアオレンジは甘みと酸味のバランスが良く、そのまま食べるほか、ジュースやマーマレードなどの加工品によく使われています。
ネーブルオレンジは濃厚な甘みが特徴で、ジューシーかつ香りも豊かです。ネーブルは英語でへそという意味で、その名の通り果頂部が丸くへそのようになっています。
ブラッドオレンジは、その名のごとく真っ赤な果肉のオレンジです。酸味が強く爽やかな味わいが特徴です。この色はアントシアニンによるもので、他のオレンジに比べて抗酸化作用が高いといわれています。
国産オレンジの収穫時期や特徴について
国産オレンジは、種類によって作られている地域や収穫時期が違います。
今、この時期に食べ頃を迎えるのはネーブルオレンジです。ネーブルオレンジは12月に収穫され、その後一旦貯蔵されたのち2月から4月にかけて出荷されます。
寒い季節に収穫されるので、味が濃く甘みも強いのが特徴です。また果肉に種が少ないのも特徴のひとつです。
また、ブラッドオレンジも寒い季節に収穫されます。2月下旬頃に収穫され、一旦貯蔵されたのち3月中旬頃から出荷されます。生産地は愛媛や和歌山などです。
バレンシアオレンジの収穫時期は、ネーブルやブラッドオレンジとは反対に暑い季節がはじまる6月〜7月頃。短い時期ですが、和歌山や神奈川で生産されています。
国産オレンジは生産量も少ないので、スーパーに出回る時期にはぜひ手に取って味わってみてください。
おうちで本格オランジェットに挑戦:レシピ
フレッシュなオレンジを紅茶シロップで煮る手作りのオレンジコンフィ。少し手間はかかりますが、市販のコンフィとは違った美味しさが楽しめます。
デコレーションにカラースプレーやカラフルシュガーを使えば、見た目も可愛くお子さまにも喜ばれそうですね。
[材料/20~25枚くらい]
- オレンジ(出来れば国産の無農薬で小ぶりもの)/600g
- 砂糖/600g
- 水/300㏄
- linkteaアールグレイ/ティーバッグ1個
- チョコレート/200gほど
- ピスタチオ(飾り)/適宜
[作り方]
<オレンジコンフィを作る>
- 無農薬の国産オレンジを使用する場合は、しっかり表面を洗ってから5mm位の厚さにスライスする。(輸入ものを使用する場合は鍋に水とオレンジを入れ火にかける。沸騰したらオレンジを取り出し、たわし等で表面についているワックスをしっかり洗い落してからスライスする)
- 大きめの鍋に砂糖と水、ティーバッグを入れて火にかける。砂糖が溶けたら火を止める。スライスしたオレンジをきれいに並べ入れ、クッキングペーパーで落とし蓋をして再度火にかける。沸騰したら弱火にして15〜20分ほど煮る。火を止めたらそのままシロップが冷めるまで置いておく。
- 再度火にかけて30分ほど煮る→冷ます、を繰り返す。
- しっかり冷めたらシロップからオレンジスライスを取り出し、キッチンペーパーなどで水気をふく。網の上に並べて、110℃のオーブンに入れ1時間程度乾かす。
<オランジェット仕上げ>
- 好みのチョコレートを用意し、細かく刻んで湯煎で溶かす。
- オレンジコンフィの半分くらいまでチョコレートをつけて、クッキングペーパーなどの上にのせる。チョコレートが固まる前にピスタチオを飾る。チョコレートが完全に固まれば出来上がり。
- 手に入る様であれば、無農薬の国産オレンジがおすすめです。なければしっかり皮を洗浄し、表面のワックスなどを落としてから使ってください。
- 甘党の方はミルクチョコレートやホワイトチョコレートを、甘さ控えめがお好きな方はビターチョコレートがおすすめです。
オランジェットと一緒に飲みたいおすすめ紅茶
そのまま食べてもおいしいオランジェットを、より美味しく感じられるおすすめ紅茶との組み合わせをご紹介します。
他にも色々な紅茶とペアリングを楽しんで、お気に入りを見つけてみてくださいね。
アールグレイ
柑橘のべルガモットの香りをつけたアールグレイは、爽やかな香りでティータイムを華やかにしてくれますね。
同じ柑橘系のオランジェットとも相性がよく、一緒に飲むことでより一層柑橘の爽やかさが倍増します。
オレンジのほのかな苦味を感じるオランジェットには、ミルクティーよりもストレートティーがおすすめです。
オータムナル秋摘み紅茶
茶葉本来の甘みと芳醇な香りが楽しめるlinkteaの秋摘み紅茶。濃厚なチョコレートとも非常に良く合います。
オランジェットと紅茶が混ざり合い、奥深い味わいが口の中に広がります。ゆったりとしたティータイムを楽しみたい時におすすめの組み合わせです。
バレンタインの贈り物に手作りオランジェットはいかが?
チョコレート菓子の中でも人気のオランジェットですが、この季節になるとパティスリーやチョコレート専門店などでも色々な種類のオランジェットが並びますね。
お店の味も美味しいですが、フレッシュのオレンジから作る手作りのオランジェットもまた格別の味です。
linkteaの紅茶で風味をつけたオリジナルのオランジェット。ぜひ今年のバレンタインにチャレンジしてみてくださいね!
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