4月は入学式や入社式など、新生活がスタートする節目の月です。日本を代表する桜も西から東へと見頃を迎え、まさに春の訪れを感じる時期ですね。
そんな時期に美味しい旬を迎えるのが「いちご」です。
今月は甘酸っぱいいちごをたっぷり使った、ピンク色の紅茶シフォンケーキをご紹介します。淡いピンク色の断面が春色らしく、この季節のスイーツにぴったりです。
Contents
みんなに愛されるいちごの定番品種はどれ?
この時期スーパーや果物店などのお店には、たくさんの種類のいちごが並びますね。市場に出回っているいちごの品種は年々増えており、現在は66種類以上にもなっています。
そんな中でも特に人気の定番品種を4つご紹介します。糖度や味の違いなど、品種ごとの特徴を知れば選ぶ時にも参考になりますね。
紅ほっぺ
やや縦長の円錐形で、果皮色は艶のある鮮赤色です。
果肉はやや硬めで中身の中心まで淡い赤色を帯びているのが特徴。
酸味がやや強めで、お菓子作りに向いている品種です。熟した時に華やかで甘い香りが漂います。糖度11〜13度。酸度0.64~0.79度。
とちおとめ
その名の通り栃木で生まれた品種で、現在最も多く全国で作られているいちごです。主に関東で消費されています。サイズは大きめで果実がしっかりしているのが特徴です。ほどよい酸味と甘みのバランスが良く、果汁も豊富です。糖度9〜15度。酸度0.57~0.74度。
章姫
静岡や愛知、滋賀を中心に栽培されている品種。
細長い円錐形で、果肉は表面に近い部分が淡いピンク色、果心部分は白いです。果汁が豊富で酸味が少なく、甘みをしっかり感じられます。
また果肉が柔らかく口当たりが良いのも章姫の特徴です。糖度は10〜15度。酸度0.38〜0.69度。
あまおう
「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字をとって名付けられた、福岡で生まれた品種です。
名前の由来通り、果実が大きく整っていて、赤くて艶があり糖度が高いのが特徴のいちごになります。
贈答用などでも人気ですね。糖度9〜11度。酸度0.5~0.6度。
美味しいいちごの見分け方
一見赤くて甘そうにみえるいちごも、食べてみたら酸っぱかったり甘みが少なかったり・・という残念な経験をしたことはありませんか?
食べ頃のいちごを見分けるには、果実の色はもちろんヘタ周りの状態もよく見てみましょう。
完熟した美味しいいちごは
- ヘタの部分までしっかりと色づき、果実全体が赤く染まっているもの
- ヘタがピンとしていて、種のツブツブが赤いものを選ぶ
- 果実にハリと艶がある
- ヘタが反り返って、緑色が濃いもの
- いちご特有の甘い香りがする
このような特徴があるので、店頭で選ぶ際にはぜひ参考にしてみてください。
春を彩るストロベリーティーシフォンケーキ:レシピ
フレッシュのいちごをピューレにして、生地にたっぷり加えた爽やかなシフォンケーキ。紅茶のふくよかな香りと優しい口どけで、春のティータイムにもぴったりです。
茶葉は今回セカンドフラッシュを使用しましたが、アールグレイやストロベリーティーを使っても美味しいです。
[材料/17㎝シフォンケーキ型1台分]
- 卵黄/3個分
- グラニュー糖/70g(卵黄用30g、卵白用40g)
- サラダオイル/35㏄
- いちご/50g
- レモン汁/少々
- 薄力粉/60g
- ストロベリーパウダー/10g
- linktea茶葉/ティーバッグ1個分
- 卵白/3個分
[作り方]
▶下準備
- 茶葉はティーバッグから取り出し、ミルやすりこぎなどで細かく粉砕しておく。
- イチゴはフードプロセッサーやミキサーなどでピューレ状にして、レモン汁と合わせておく。(ミキサー等がない場合は、フォークなどで潰す)
- 薄力粉、ストロベリーパウダーはあわせてふるっておく。
- 卵白は泡立てる直前まで冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
- ボウルに卵黄とグラニュー糖30gを入れ、泡立て器でもったりとするまでよく混ぜる。ピューレにしたいちごを加えしっかり混ぜ合わせる。サラダオイルを加え、さらに混ぜ合わせる。
- 薄力粉とストロベリーパウダーをふるいにかけながら加え、粉気がなくなるまでしっかり混ぜ合わせる。
- メレンゲを作る。別のボウルにしっかりと冷やした卵白を入れ、ハンドミキサーでしっかりこしを切る。全体が泡立ってきたらグラニュー糖を10g程加えて高速で泡立てる。少しボリュームが出て、細かな泡ができてきたら、さらにグラニュー糖を10gほど加える。更に泡立て続け、メレンゲをすくった時に少し跡が残るようになったら残りのグラニュー糖を加える。メレンゲのボリュームが出てきたら、ハンドミキサーを低速にして、柔らかくきめの細かいメレンゲを作る。 ハンドミキサーでメレンゲをすくったときに柔らかいツノが立つ程度になったら出来上がり。(8分立て)
- ②のボウルにメレンゲをひとすくい分加えて、泡立て器で生地となじませる。残りのメレンゲを加えたら、ゴムベラにかえて底からすくうようにボウルをまわしながら混ぜ合わせる。メレンゲの筋がなくなったら手を止め、シフォン型に生地をいれる。竹串等で生地をぐるぐる混ぜ、中の空気を抜く。
- 175℃に予熱したオーブンで25〜35分ほど焼成する。焼き上がったら高い位置から落としショックを与える。シフォン型を逆さまにして冷ます。
- 着色料を使っていないので、生地はほのかなピンク色です。
- 焼き上がりの生地のピンク色を濃くしたい場合は食紅を少々加えてください。
- オーブンは予熱時間をしっかりとり、庫内を充分温めておきましょう。
- お好みでホイップクリームやアイスクリーム添えて召し上がれ。
シフォンケーキはメレンゲが命!失敗しないコツ
上手なシフォンケーキを焼くためには、メレンゲの泡立て方が鍵となります。きめ細やかなメレンゲを作れるようになれば、他のお菓子作りの腕もぐっとあがります。
まずメレンゲ作りの準備としてポイントなのが、卵白を泡立てる直前までしっかり冷蔵庫で冷やしておくこと。よく冷えた卵白は細かい気泡をたくさんとりこみ、コシのあるメレンゲに仕上がります。
きめ細やかでコシのあるメレンゲの作り方
卵白のコシを切り、泡立てはじめる
①泡立て器やハンドミキサーの低速で、卵白のコシをよくきる。コシが切れたら空気を含ませるように卵白を泡立てていく。
砂糖を加えていく
②全体に気泡が広がり白っぽくなってきたら、最初のグラニュー糖を加える。(分量全体の約1/3量)泡立てる。
③気泡がだんだん細かくなってきたら、さらにグラニュー糖(残りの1/2量)を加えて、泡立て続ける。
③メレンゲに重みと濃度がついてきたら、残りのグラニュー糖を加えて、しっかりと混ぜ合わせ泡立てる。
メレンゲの状態を見極める
④気泡がさらに細かくなり密度のあるメレンゲになったら、ハンドミキサーの羽根ですくい状態を確認する。柔らかいツノがふんわりと曲がる状態(8分立て)になったら出来上がり。(※シフォンケーキに使うメレンゲは、マカロンやダックワーズのように硬いツノがピンと立つまで泡立てないこと)
いかがでしょうか?シフォンケーキが上手く焼けないと思っている方は、ぜひメレンゲ作りの参考にしてみてください。
また、使用するボウルや道具に水分や油分が残っていると、メレンゲがうまく泡立たないので、こちらも事前に必ずチェックしましょう。
ほんのりピンク色のシフォンケーキで春のティータイムを
シフォンケーキはふわっとした口当たりと繊細な味わいで、紅茶の香りや味わいを邪魔せず、お互いの美味しさを引き立てる好相性な組み合わせです。
色々なアレンジが可能なので、ぜひその季節に美味しい食材を選んでオリジナルのシフォンケーキを楽しんでください。
おもてなしのスイーツにはもちろん、紙型で焼けばそのままプレゼントにも最適です。
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inkteaはネパールから直接茶葉を輸入している紅茶専門店です。
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